JR東日本高崎支社は、蒸気機関車D51形の車両不具合に伴う今後の「SLぐんま」運転計画について発表した。不具合が発生したD51形は現在も修繕を行っており、残る蒸気機関車C61形も定期検査のため、8月9日以降は使用できない状態になるという。

  • 「SLぐんま」の牽引機である蒸気機関車D51形に車両不具合が発生(写真は7月3日の試乗会取材時に撮影)

高崎支社管内では、今夏からSL列車(蒸気機関車のD51形またはC61形が牽引)の牽引機にGV-E197系を加え、蒸気機関車を先頭とする場合は「SL・GVぐんま」、GV-E197系を先頭とする場合は「GV・SLぐんま」の列車名で運転予定だった。7月19日の「GV・SLぐんま横川」(高崎発横川行)で営業運転を開始したが、同日にD51形の車両不具合が発生。7月20日の「GV・SLぐんま横川」「SL・GVぐんま横川」(高崎~横川間)は通常通り運転されたものの、7月21日の「SL・GVぐんま桐生」「GV・SLぐんま桐生」(高崎~桐生間)は運休となった。

7月26~27日の「SLぐんま水上」(高崎~水上間)は通常通り蒸気機関車(C61形)の牽引による運転を実施。8月2~3日の「SLぐんま水上」も通常通りの運転を予定している。

  • 「SLぐんま水上」は8月3日までC61形の牽引で運転。その後は牽引機をGV-E197系に変更して運転予定

8月9~11日に運転予定の「SL・GVぐんま桐生」「GV・SLぐんま桐生」および「GV・SLぐんま横川」「SL・GVぐんま横川」について、「現在SL以外のけん引機による運転を計画しております。詳細は別途お知らせいたします」とのこと。8月16日から9月7日まで運転予定の「SLぐんま水上」は、牽引機を蒸気機関車からGV-E197系に変更するとしている。

なお、8月9日以降に高崎支社管内で運転されるSL列車の指定席券をすでに購入しているものの、牽引機を変更する列車への乗車を希望しない場合、JR東日本管内完結の旅行に限り、旅行開始前にJR東日本の駅で申し出れば乗車券類を無手数料で払い戻すという。「えきねっと」で予約し、受取り前の場合は「えきねっとサポートセンター」へ申し出る必要がある。