『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』舞台挨拶
『仮面ライダーガヴ』キャストチームでは、映画での役衣装で登場した塚本高史と世界(FANTASTICS)が強烈なインパクトを与えた。
映画の見どころとしては、テレビシリーズの主題歌「Got Boost?」を手がけたダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」の4人がそれぞれ個性的な役柄で出演を果していることと、映画主題歌「Candy Blaze」を手がけていることが挙げられる。
大勢のファンを目の前にした知念は「僕たちキャストとスタッフのみんなが作り上げた夏映画が、ようやく全国の方々にお届けできる日が来て、ホッとしています。ファンのみなさんがどのように感じてくれるのか気になっていましたけれど、想像以上の歓声をいただいて、笑顔もたくさん見られて、嬉しいです!」と話し、映画を観た直後のファンからよいリアクションを得られたことに満足そうな笑顔を浮かべた。
ショウマが迷いこんだのは、ストマック社が「闇菓子」を作っておらず、従ってグラニュートが人間を襲うことのない「別世界」だった。
別世界の絆斗を演じたことについて、日野は「そうですね。パラレルワールドのほうで僕はEXILE TRIBEの一員としてダンスを……」と連続ボケを始めて、庄司からツッコミを受ける。また、熱烈な「FANTASTICS」ファンだという日野は今回の共演を「ほんとうに嬉しい」としみじみと語り「エンドクレジットで僕の名前が世界さんと並んでいる! マジかと思いました」と興奮していたことを打ち明けた。
別世界のラキアは、ストマック家のシータ、ジープのもとで働くフットワーク軽めのアルバイトとして登場。
これについて庄司は「テレビシリーズではなかなか関わる機会のなかったシータ、ジープと一緒にいるのが新鮮だったし、おかしな恰好をしたラキアを演じられて面白かったです」と、クールでけだるそうな態度が印象的な本来のラキアと違ったキャラクターを演じることの楽しさを明かした。
そして塚本が、ラキアのアルバイトとしての働きぶりをランゴ目線で「緩急があって、よかったんじゃないですかね」と高評価すると、庄司はすかさず「じゃあ、ストマック社に正社員雇用ってことでいいですか!」と、まさかの「寝返り」を匂わせる発言をして周囲を笑わせた。
宮部は別世界の幸果を「ショウマと出会っておらず、タオリンと一緒に働いている」と説明。タオリン役・中島については「めちゃめちゃ話しやすい方で、仲良くなれるかどうかの心配はすぐになくなりました」と好印象だったことを明かした。ただ「ウマショー(ショウマ)を知らないというお芝居をするのが、気持ち的に辛くて……。カットがかかるたびに『ウマショーごめんね!』と言っていました。それがいちばん大変でした。見ていて、切なくなっちゃって」と、演技面での苦労話を打ち明けた。
予告編でも話題を集めていたのが、テレビシリーズではありえない「ランゴを筆頭に、グロッタ、ニエルブ、シータ、ジープのストマック5兄妹が、ショウマ=ガヴを助けに現れる」シーンだった。これについて塚本は「杉原監督が、ストマック家がショウマを助けるシチュエーションをぜったいに入れたかったと話していました。あの世界のランゴたちは、ショウマのことを認識していないにもかかわらず、助けに来るというのがいい。1シーン、2シーンほどの短い出番でしたが、美味しかったですね(笑)」と、映画だけのスペシャルな「兄妹結集」への思いを述べた。
塚本の言葉を受けた知念は「ランゴ兄さんたちとはふだん、敵として接していましたから、今回の映画で『ストマック家』の輪の中に入れてもらえたような気がしました。これはぜいたくな時間だと思い、一瞬一瞬を忘れないようにしながら、撮影に臨んでいました」と素直な表情で感想を述べ、塚本をほほえませた。
中島の演じるタオリンは、どこかショウマに似た不思議なムードの若者という設定。撮影の合間に知念と話す機会が多く、仲良しになったという中島は「休憩中、空手を習っている小学生の男の子から『ガヴだ!』と呼ばれた知念くんが、その子のもとへ駆けていき、ハイタッチして帰ってきたんです。それを見て、カッコいいなって思いました」と、子どもに優しい知念のふだんの心がけに感心したことを明かした。
一方、知念は「颯太くんの明るさが、スタッフのみなさんに愛される理由」だと話し「スタッフさんのちょっとしたボケに、(中島が)関西弁でツッコんだら、周りが『オウ……』とどよめいたんです(笑)。そういった雰囲気が、僕のお芝居にも影響し、たくさん助けていただきました」と、中島の持ち味が現場を明るくさせ、よい影響となったことを打ち明けた。
劇中で、どことなく雰囲気が似ていると言われるショウマとタオリンと同じく、知念と中島も似ている要素が多いという。知念は「スタッフさんから、君たち双子みたいだねって言われましたし、実際にショウマと間違えてタオリンのほうを撮ったなんてこともありました(笑)」と、全体のシルエットからそっくりな印象だという中島と顔を見合わせた後、ファンのほうを向いて笑顔でピースサインを出す場面も飛び出した。
映画の大ボスとして、底知れぬ威厳を漂わせるカリエス役について、世界は「今の俺はカリエスなのか、世界なのか、自分でもどっちなのかわからない!」と、衣装とメイクでカリエスを仕上げてきている現在の心境を語った。以前から仮面ライダーのファンだという世界は「ヒーローじゃなくて、悪役が好きでした。倒される者の美学というのもありますが、悪こそがヒーローの心をもっとも解っているんじゃないかという持論を持っています」と、正義のヒーローに対抗する「悪」の存在感や、悪役の内面について深く掘り下げる発言で周囲を感心させた。
カリエスのためにさまざまなアイテムを研究・開発しているクラープの役作りについて、木村は「最初のクラープは違ったイメージだったのですが、杉原監督から『行ききってみよう』と言われ、敵役で嫌われるんだったら、とことん嫌いになるようなキャラクターにしようと思いました。クラープは嫌っていただいていいですが、実際の木村は嫌いにならないで(笑)」と、観客の嫌悪を誘う人物像を探ったことを明かした。しかし、世界から「慧人はいつもどおりでしたよ。慧人、芝居しなよって思っていました(笑)」という危うい発言が飛び出て、木村があわてる場面が見られた。
今回の映画で演技初挑戦となる澤本は「ショウマくんが気さくに話しかけてくれて、すてきな現場だなあ、やりやすいなと思いました。ショウマくんのおかげで楽しい撮影でした」と知念や撮影スタッフの雰囲気のよさをふりかえった。
知念は澤本について「撮影自体も序盤でした。堂々としたお芝居で、現場の空気を引き締めてくださいました。最初の大切なシーンに出られたのが澤本さんで、よかったです」と澤本の芝居を称える。澤本は芝居上での苦労話として「これまであんなに血を出したことがなく、ベルトを引きちぎられたこともないですから、どんな悲鳴を上げればいいのか悩みました。監督と相談をしながら決めていくなど、いい経験をさせていただきました」と、現実にはありえないシチュエーションの「リアル」をどのように追求するかの難しさをもらした。
塚本は、撮影が始まったころの知念にアドバイスを求められることもあったという。「お芝居ってどうやるんですかって、聞いてくるほど経験が少なかったショウマが、今やみんなの真ん中に立って……。すばらしいですね」と塚本は、1年間にわたるテレビシリーズ、そして映画の撮影で場数をこなした知念の成長ぶりを称えた。
中島はまた映画主題歌「Candy Blaze」でもボーカルを務めて、エンドロールに切ない味わいを加えている。中島は楽曲について「歌詞にある“みんな誰かのヒーロー”=いろんな人が誰かのヒーローになっているという考えは、素敵だと思いました。聴いてくださる方に仲間っていいなと思ってもらえたり、ヒーローの強さ、はかなさなどを『音』に乗せていけたかなって思っています」と、歌唱について強い手ごたえを感じたと明かした。知念もまた「中島くんの歌声が聞こえてくると、まるでタオリンが歌っているように感じられて、胸にこみあげるものを感じます」と、映画主題歌を絶賛した。
「Candy Blaze」のダンス振り付けを考案した世界は、これからさまざまな場所で披露することになるこの楽曲について「今後、俺はどういう気持ちでダンスをすればいいのか考ええてしまいますね。敵が歌って踊っているわけなので(笑)」と、子どもたちへの影響を考えてのコメントを残した。また「パラレルダンスという振り付けを考えました。これは劇中でショウマとタオリンが歯を磨いているのを見て、めちゃめちゃいいシーンだなと思い、ダンスに採り入れたんです」と、覚えやすくインパクト抜群のダンスが生まれた経緯を明かした。これを聞いた宮部は「平和な日常の、とてもいいシーンから振り付けを採用してくださり、よかったです!」と語って、大きな目を輝かせた。
『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』『仮面ライダーガヴ』の両キャスト陣によるマスコミ向けフォトセッションを終え、マイクを手にした知念は「いま僕たちが立っている丸の内TOEIは、まもなく長い長い歴史の幕を閉じます。この場所では最後となる初日舞台挨拶ステージに立てたこと、とても嬉しいです。ガヴの映画、ゴジュウジャーの映画でこの夏の映画ナンバーワンを目指して頑張りたいと思います。今日ご覧になった方々は一度だけじゃなく、二度三度と観ていただきたいですし、周りの人にもどんどん勧めてもらいたいです!」と、映画リピーターを増やしたいという意欲を示した。
冬野は「映画、楽しかったひとーーー!!」と客席に呼びかけ、ひときわ大きな歓声と拍手が返ってくると満足そうに笑顔を見せた。そして「ぜひ、この熱をいろいろな方たちに伝えてほしいです。あと『50回』は劇場で観てください!!」と、ゴジュウジャーにちなんだ豪快な「願い」を示して、観客席を大いに沸かせた。
(C)2025 映画「ガヴ・ゴジュウジャー」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 (C)テレビ朝日・東映AG・東映

























