青山商事は、夏場のオフィス環境と服装に関する意識調査の結果を発表。調査は2025年6月4日~5日の期間、全国のビジネスパーソン824名を対象に行われた。
調査からは、会社への出社頻度が週5日の人は全体の78.9%に上り、出社を伴う働き方が現在では主流となっている実態が分かった。
出社を伴う働き方が主流となる中、夏場のビジネスウエアを着用する際の悩みとして過半数を占めた項目が、「汗による不快感」(53.5%)。さらに「汗染みが目立つ」(24.4%)といった声も上位に挙がるなど、「汗」の悩みが夏場のビジネスウエア着用の大きな悩みとなっていることが分かった。
また、ビジネスウエア着用時の不満点として「洗濯や手入れの手間」(29.1%)、ビジネスウエアに最も期待する効果としても「洗濯機で洗える・手入れが簡単」(17.8%)がそれぞれ上位に挙がっていることから、ビジネスウエアを選択するにあたって日々のケア負担軽減のニーズが高まっていると考えられる。
通勤時に汗をかくことが多いと感じる部位については、 「脇」(男性 53.3%、女性67.9%)が最も多く、次いで「背中」(男性 48.2%、女性 47.1%)が上位にランクイン。男女問わず同様の傾向にあり、 汗による不快感が特定の部位に集中し、ビジネスパーソンがこれらの部位の汗対策に適したウエアやアイテムを求めている可能性を示唆している。
一方、夏のオフィス環境で「不満」「課題」と感じることについては、男女間で空調に関する認識に大きな違いがあることが判明した。具体的には、女性の40.0%が空調の“効きすぎ”による寒さを感じる一方で、男性の 30.8%は空調が“弱すぎて”暑さを感じているという結果が得られた。この男女間の「体感温度ギャップ」は、夏場のオフィスでの服装選びをさらに複雑にしている。
オフィスの寒さ対策として講じていることは、女性の 76.4%はカーディガンや薄手のジャケットなど羽織るものを夏場でも常備していることが判明。一方で、寒さを感じながらも特に対策をしていないのは、女性が 8.5%に対して男性が28.6%と、男女間で大きく異なる実態が明らかになった。