芦田愛菜、阿部寛を追い詰める女子大生に『俺ではない炎上』新キャスト発表

9月26日より公開される阿部寛主演の映画『俺ではない炎上』の追加キャストが発表され、本予告映像、本ビジュアルも公開された。

第36回山本周五郎賞候補にもなった浅倉秋成の同名小説を、山田篤宏監督の手で実写映画化した本作。主人公・山縣泰介を阿部寛が演じる。その山縣を取り巻く新たな登場人物として、芦田愛菜、藤原大祐、長尾謙杜、夏川結衣の出演が発表された。芦田が演じるのは、山縣を執拗に追う謎の女子大生・サクラ。阿部との初共演となった芦田は、「もしかしたら明日自分の身に起こるかもしれない。他人事ではない物語だと思いました」とコメントし、作品のリアリティを強調した。

藤原大祐は、サクラと同じ大学に通いながらインフルエンサーとして活動する青年・住吉初羽馬を演じる。「現代社会への風刺が込められた作品に参加でき、責任も大きく感じています」と語り、真摯な姿勢を見せた。さらに、山縣が勤務するハウスメーカーの取引先・青江役には、なにわ男子の長尾謙杜が決定。「現代で問題視されていることが詰まっている」と述べ、社会性のある作品であることに触れた。山縣の妻・芙由子を演じるのは夏川結衣。「SNSの便利さと危うさを再認識させられた」と感想を述べている。

また、三宅弘城、橋本淳、板倉俊之、浜野謙太、美保純、田島令子といった脇を固めるキャストも集結。予告映像では、ある日突然SNSで個人情報を晒され、殺人犯に仕立て上げられる山縣の姿が描かれる。否定を続けてもネットでは「たいすけ」というアカウントの投稿が"証拠"として拡散。山縣を取り巻く状況は悪化の一途をたどる。

会社の同僚を頼るも信用されず、追い詰められていく山縣。物語の中では、サクラが「諸悪の根源だからだろうが!」と叫び、初羽馬が「どうして僕がこんな目に」と嘆く場面など、複数の視点が交錯する。娘や妻を含む家族もまた、事件に翻弄される存在として描かれるという。