FNN(フジニュースネットワーク)とフジテレビの情報番組では、参議院議員選挙(7月3日公示・20日投開票)の事前報道キャンペーン「もっと 投票の前に」を、きょう30日から7月19日まで展開する。
このキャンペーンは、公職選挙法の規定などに過度に配慮して選挙報道を控えることなく、選挙で今起きていることや必要な情報を、投開票日の前に正確かつ的確に伝え、有権者の投票行動に資する有益な情報を、質・量の両面で十二分に伝える、というもの。
注目選挙区の情勢や各党の掲げる政策や選挙戦の掘り下げは、有権者の判断材料にという視点に立って、質・量ともにこれまで以上に充実させる方針。ネット上に氾濫するフェイク情報などが選挙戦に悪影響を与えた場合には、ファクト(実際にあったこと)をチェックした上で、情報の誤りを正していくとしている。
さらに今回は、日本最大級の選挙・政治情報サイト「選挙ドットコム」とコラボし、ネット上で起きている参議院議員選挙に関する現象を詳細に解析して報道。リアルな選挙戦の動向もデジタルの視点で分析し、選挙戦を多角的に報じる。
キャンペーンを実施するのは、報道番組では『Live News days』『Live News イット!』『Live News α』『日曜報道 THE PRIME』。情報番組では『めざましテレビ』『サン!シャイン』『Mr.サンデー』。ネットでは『「FNNプライムオンライン』で有権者に情報を発信する。
コメントは、以下の通り。
■宮司愛海アナ(『Live Newsイット!』キャスター)
「ネットの力が拡大しテレビの選挙報道の在り方が問われる中、本来であればもっと早く、こうした取り組みを行わなければならなかったと感じています。“守り”の姿勢の選挙報道から、視聴者ファーストの積極性を持った選挙報道へ。選挙報道の転換点に立ち、テレビの果たすべき役割を見つめ直していきたいと考えています。皆様の投票行動に少しでも貢献すべく力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします」
■堤礼実アナ(『Live News α』キャスター)
「理想とする未来の形は人それぞれ異なり、その違いがあってこそ社会はより豊かなものになるのだと思います。1票は自分の思いを社会へとつなげる手段です。そしてその1票は“知る”ことでより重みのあるものとなるはずです。あふれる情報の中で、確かな事実を見極め、賢く選ぶ力を皆さんと共に育んでいければと思います」
■松山俊行政治部長(『日曜報道THE PRIME』キャスター)
「選挙は日々刻々と移り変わる社会の変化の中で、有権者が“現在”だけでなく“将来”を見据えた“1票”を投じる重要な機会です。その“1票”のために必要な情報を正確かつ迅速、そしてふんだんに提供していくことがメディアの役割と再認識し、選挙期間中に起きる想定外の出来事も含めて有権者の選択肢となる材料を積極的に可視化していく取り組みに全力を挙げていきます」
【編集部MEMO】
フジテレビは、「質的公平性」を重視し、各党・各候補者の活動や発言、様々な事象などについてニュース性に重きを置いて、積極的に報道するという選挙報道の新たな方針を策定し、今月13日に発表した。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会では2017年2月、選挙報道にあたって「量的公平」ではなく、「質的公平」を求める意見を公表している。
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