大阪・関西万博の会場は大阪中心部から少し離れており、さまざまなアクセス手段があります。そのなかでも快適な移動方法が、「Uber (ウーバー)」などで利用できるタクシーです。実際にUberでタクシーを予約し日帰り弾丸万博ツアーを決行してみました!!

  • Uberで乗車したタクシーの車内

    「Uber (ウーバー)」でタクシーを予約して大阪・関西万博に行ってみた

日帰りで大阪・関西万博に行くぞ!!

仕事で大阪への出張が決まりました。取材自体は1時間ほどで終わる予定。ふと頭をよぎったのが「あれ、がんばったら万博に行けるのでは……?」というアイデアです。

当初は不安の声も聞こえていた「2025年日本国際博覧会」(以下、大阪・関西万博)ですが、ふたを開けてみると来場した方からは概ね好評。日本での開催は20年ぶりということもあり、機会があれば一度は行ってみたいイベントでしょう。

思いたった時点ですでに前日の深夜でしたが、大阪・関西万博日帰りツアーを決行することにします!

会場までの移動のためUberでタクシーを予約

とにもかくにも、まずは万博のチケットを購入。入場時刻は12時に設定します。平日なので午後は余裕がありますね。

大阪・関西万博の会場は、大阪市の人口島「夢州」。大阪市の中心部からは少し離れた場所にあります。電車やシャトルバス、船などさまざまな公共交通機関が用意されていますが、どれも混雑は避けられません。

  • 万博会場への主な移動手段

    大阪・関西万博会場への主な移動手段

重要なのは、午前中の仕事が終わった後、いかに効率よく万博会場まで移動できるか。そこでちょっと贅沢に、タクシーを使った移動を考えてみました。大阪市は、大阪・関西万博の開催に合わせて大阪府域全域・24時間ライドシェアの運行も開始しており、タクシーは取りやすいはずです。

色々と調べた結果、今回は「Uber (ウーバー)」からタクシーを利用することにしました。時間も無いので、さっそく事前予約を進めていきましょう。アプリを起動したら、まず「予約」のタブを選択。画面が移行したら「配車サービスを予約する」を押します。

  • Uberアプリの予約画面1

    Uberアプリの「予約」タブからタクシーの事前予約が可能です

次に「乗車場所」と「行き先」を入力。乗車場所は仕事終わりに直行できる「大阪駅」、行き先は大阪・関西万博のタクシー乗降場がある「西ゲート広場」にします。続いて時刻の入力ですが、「車両の到着時刻」だけでなく「到着予定時間」から入力できるため、11時45分に設定。距離からおおよその乗車時間が自動で計算され、乗車時刻が11時10分になりました。

  • Uberアプリの予約画面2

    「乗車場所」と「行き先」を入力し、時刻を選択

続いて配車サービスの予約です。車両は「タクシー」と「大型ワゴンプレミアム」から選択でき、おおよその金額が表示されます。さらに大阪駅周辺の地図から、乗車場所を設定。いくつかのスポットの中から、今回は「ホテルグランビア正面玄関」を選びました。

  • Uberアプリの予約画面3

    車両を選択し、乗車場所を候補の中から指定します

これにて予約が確定。あとは明日、時間通りに乗車場所へ向かえばOKなはずです!

  • 予約が完了したら、指定した日時どおりに乗車場所に向かうだけ,Uberアプリの予約確定画面

いざ当日! 万博アクセスルートで大阪・関西万博会場へ

無事に大阪での仕事を終え、急ぎ移動する私のもとに、ドライバーからメッセージが届きました。まだ5分前ですが、すでに現地に到着しているそうです。乗車場所の最終確認を済ませて「ホテルグランビア正面玄関」に向かい、スマホを見ながら車両を探していると、「Uberご予約のお客さまですか?」と声をかけてもらえました。

  • 乗車場所のホテルグランビア正面玄関

    乗車場所に指定した「ホテルグランビア正面玄関」

  • Uberで予約したタクシー

    すでにUberで予約したタクシーが到着していました

  • 予約したタクシーに乗車

    アプリ画面を見せて、そのまま乗車します

大阪駅から大阪・関西万博「西ゲート広場」までの所要時間はおよそ25~30分程度とのこと。大阪市は、万博来場者のアクセス時間短縮・定時性確保・市内の混雑緩和を目的として、「淀川左岸線(2期)」の建設中区間を、シャトルバスやタクシーに限り“万博アクセスルート”として開放しており、素早く移動できるのだそうです。便利ですね!!

  • 万博アクセスルートの入り口

    許可車のみが利用できる“万博アクセスルート”の入り口

  • 登録済証

    万博アクセスルートを通るには登録済証が必要とのこと

淀川左岸線には一般車両がいないため、驚くほどスムーズに移動が進みます。まれに見かける混雑したシャトルバスもタクシーならば追い越してくれるため、ちょっと特別感も味わえました。

  • ドライバー側のUberアプリの画面

    ドライバー側のUberアプリ画面。混雑なくどんどん進みます

ドライバーさんと大阪・関西万博の交通事情について話しているうちに、タクシーは夢咲トンネルへ。ここを抜けたら、ついに舞洲です。さっそく参加各国の国旗が見えてきますが、ここは東ゲート広場。会場を反時計回りにもう少し移動します。

  • 夢咲トンネル

    舞洲へ向かう夢咲トンネルを抜けたら、そこは大阪・関西万博会場

  • 東ゲート広場

    参加各国の国旗がはためく東ゲート広場

そして、西ゲート広場に到着。会計はUberアプリ上で自動的に行われますので、特に手続きの必要なく下車できます。西ゲートは思いのほか空いており、待ち時間なく手荷物検査を終え、入場手続きも完了。それでは、大阪・関西万博を楽しんできます!

  • 西ゲート広場のタクシー乗降場

    西ゲート広場のタクシー乗降場に到着

  • レシートを受領

    念のためレシートをもらい、そのまま下車します

料金と所要時間を他の公共交通機関と比較してみよう

Uber タクシーを使い、大阪駅から大阪・関西万博会場に向かった場合、所要時間は約25分強、お値段は9,200円+Uber予約手数料700円の計9,900円(税込)となりました。

シャトルバスで大阪駅から大阪・関西万博会場に向かう場合、一人あたりの料金は大人片道2,000円/小人片道1,000円(税込)となります。4人家族(父母と子2名)で乗車する場合、計6,000円(税込)となり、所要時間は約40分。

鉄道の場合は、大阪駅から大阪環状線で弁天町駅まで移動してOsaka Metro中央線で乗り換え、夢洲駅に向かいます。料金は大人560円/小人280円(税込)で、4人家族なら計1,680円(税込)、所要時間は約25~30分です。

こうして比べてみると、家族など複数人で移動するならばシャトルバスと比べてもそれほど高くないことが分かります。さすがに鉄道と比べるとコストがかかりますが、いずれにしても混雑のなかで公共交通機関を待ったり、移動・乗り換えをしたりすることなく、座ったまま現地まで移動できるメリットは大きいと感じました。

また、早朝から会場入りしたい方にもタクシーのメリットはあります。例えば大阪駅発のシャトルバスは始発が7時50分ですが、タクシーならばそれよりも早い時間から会場に向かうことが可能です。西ゲートは、会期中の優先予約枠がすでに埋まってしまっている人気パビリオン「イタリア館」が近いので、これを狙ってタクシーを利用する方もいるとか。

季節はそろそろ夏休みシーズン。遠方から大阪・関西万博に向かう予定を立てている方も多いでしょう。炎天下のなか、少しでも快適に移動したい方はタクシー移動も選択肢に入れてみてください。

  • 万博会場からの帰り道

    気がつけば夕方。帰りも再びUberでタクシーを呼び、帰途につきます