大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で田沼意次の後継者にして“悲劇のプリンス”田沼意知役を演じている宮沢氷魚が、花魁・誰袖(福原遥)とのシーンについて語った。
江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛けている。
宮沢演じる意知は、田沼意次(渡辺謙)の嫡男。田沼権勢の象徴として、若くして意知は若年寄に昇進、異例の出世をとげる。意次が着々と実行してきた改革を、より推進し、政治的手腕を発揮、蝦夷開発にも積極的に携わっていく。また、江戸の町を度々見聞するなど好奇心旺盛な一面も持つ。父・意次の正統な後継者と思われていた矢先、江戸城内で予期せぬ事件に巻き込まれてしまう。
6月29日放送の第25回では、誰袖と意知の2人の心が通い合うシーンが描かれた。
宮沢のコメントは以下の通り。
――意知の誰袖への気持ちの変化について
初めて会ったときは、「何者なんだろう」っていう、めちゃくちゃ頭は切れるし、直感もすばらしいけど、ちょっとした恐怖を感じていたと思います。身請けをただ求めているだけなのかなと。でもやっぱり一緒にいる時間が長くなればなるほど、どんどん惚れ込んでいって、最終的には身請けする覚悟をするところまで、誰袖に対する愛情が大きくなっていく。
ふと見せる強がっている瞬間っていうのは意知は気づくんですよね。(松前家の)ご家老がもう一回花魁を呼んでくれって言って、もう抜荷の証しもあるし琥珀も手に入ったんですけど、それでも疑われては困るからって実際に行く誰袖の後ろ姿を見たときに、彼女を守ってあげたいというか、こんな危険な状況に置いているのは自分で、でもそこから彼女を救い出せるのも自分しかいないって、たぶんあの瞬間に気付いたと思います。
――意知と誰袖が触れ合うシーンについて
膝枕もそうですし、初めて誰袖としっかり触れ合う瞬間だったので、物理的に体が近づくことによって、2人の想いが近づいていくというのは演じていて感じました。
単純に恋愛をしている描写がたくさんあったので、演じていてすごく楽しかったです。
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