普段の愛之助は、悪役とは真逆のような穏やかで優しい印象だが、その性格は幼い頃からずっとそうで、争いごとを避ける平和主義者だという。
そんな人柄が伝わる幼稚園の参観日のエピソードが印象的。先生が「道具箱を取りに行きなさい」と言うと、みんな一斉に立ち上がって取りに行くも、愛之助はみんなが戻ったタイミングで立ち上がって取りに行ったそうで、1人だけ違う行動を取った愛之助を見て、母親は「うちの子はどうしたの!?」と涙したという。
理由を聞かれて、愛之助は「道具箱に自分の名前が書いてあるから、そんなところで争わなくても。空いてから行けばいい」と答えたそうで、「3月生まれなので、のんびりしているんです。究極の平和主義というか、待つのも全然平気ですし。よく歌舞伎の人にも『なんでいつもそんなに平和なの?』と聞かれます」と笑った。
芸能界で活動していく中でも、競争という意識はないという。
「人をかき分けて、ということは考えないですね。いただいた仕事をいかに100%で打ち返せるか。願わくは120%で。それがその先に行く一番の近道だと思います。他人と比べるのではなく、自分との戦いです」
最後に、ファンに向けて「この映画はぜひ映画館で見ていただきたいです。迫力があるので、映画館で臨場感あふれる興奮を楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを送った。
■片岡愛之助
1972年3月4日生まれ、大阪府出身。1981年十三代目片岡仁左衛門の部屋子となり、南座『勧進帳』の太刀持で片岡千代丸を名のり初舞台。1992年六代目として片岡愛之助を襲名。2023年には“歌舞伎版「ルパン三世」”となる『流白浪燦星』でルパン三世役を演じ、今年9月に南座での再演にも出演する。歌舞伎のみならず、俳優として活動の場を広げ、映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』『はたらく細胞』やNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』等に出演。2024年文化庁第74回芸術選奨演劇部門文部科学大臣賞を受賞。6月27日公開の『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』に声の出演。
1972年3月4日生まれ、大阪府出身。1981年十三代目片岡仁左衛門の部屋子となり、南座『勧進帳』の太刀持で片岡千代丸を名のり初舞台。1992年六代目として片岡愛之助を襲名。2023年には“歌舞伎版「ルパン三世」”となる『流白浪燦星』でルパン三世役を演じ、今年9月に南座での再演にも出演する。歌舞伎のみならず、俳優として活動の場を広げ、映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』『はたらく細胞』やNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』等に出演。2024年文化庁第74回芸術選奨演劇部門文部科学大臣賞を受賞。6月27日公開の『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』に声の出演。
原作:モンキー・パンチ (C)TMS