LIFULLは6月18日、「熱中症予防に対する意識調査」の結果を発表した。調査は6月2日〜6日 、65歳以上の高齢者539名、および親と離れて暮らす40〜50代の男女550名を対象にインターネットで行われた。

  • 例年の夏時期のエアコンの使用状況

    例年の夏時期のエアコンの使用状況

離れて暮らす親の熱中症を「心配している」子世代は64.6%(非常に心配している:15.1%、ある程度心配している:49.5%)。理由を聞くと、「高齢者は熱中症になりやすいから」(66.2%)が最も多く、次いで「親がエアコンを使っていないから」(29.9%)、「親が住む家が暑くなりやすいから」(22.3%)が上位に。

そこで、65歳以上の親世代に例年の夏時期のエアコンの使用状況を尋ねたところ、最も多かった回答は「暑いと感じた時にすぐ使用している」で42.9%。「ほとんど一日中」(24.5%)、「時間を決め使用している」(12.2%)を合わせると約8割が使用しており、「なるべく使用しないようにしている」(13.5%)、「使用していない」(2.8%)と回答した人は15%程度だった。

  • 今年のエアコン使用予定

    今年のエアコン使用予定

一方、今年の使用に関しては、親世代の10%が「例年よりも積極的に使用したい」と回答。今年は経産省から夏季の電気、ガス料金の負担軽減措置が発表され、東京都では夏季の4ヶ月間水道の基本料金が無償化となるが、こうした政策がエアコンの積極的に使用する「理由になっている」(22.0%)、「どちらかと言えば理由になっている」(20.0%)と回答した人は4割を超えた。

他方、「今年のエアコン使用を例年より控えたい」(6.2%)と回答した人にその理由を聞くと、「物価高などの影響で生活費がかかりすぎているため」(58.1%)が6割を占め、やはり物価高騰による生活費の圧迫が熱中症予防にも大きな影響を与えていることがわかった。

  • 離れて暮らす親への熱中症予防で実施していること

    離れて暮らす親への熱中症予防で実施していること

次に、子世代に対し、離れて暮らす親への熱中症予防で実施していることを聞いたところ、「水分をこまめにとるよう声をかけている」(55.9%)や「エアコンを適切に使うよう声をかけている」(53.5%)が上位に。気象庁と環境省では、その日の暑さ指数から熱中症への対策を呼びかける「熱中症警戒アラート」「熱中症特別警戒アラート」の運用を行っているが、「天気予報を見て気温や熱中症リスクを伝えている」と回答した人は17.3%にとどまった。

一方、親世代が自身で行っている熱中症予防では、「喉が乾く前にこまめに水分補給」(77.2%)が断トツ1位に。子世代同様「熱中症警戒アラートを確認する」(17.0%)は少数だった。