個別指導の学習塾「明光義塾」を全国展開する明光ネットワークジャパンは6月5日、「子どもがいる家庭の熱中症・暑さ対策に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は、2025年5月23日〜27日の間、小学4年生~中学3年生の子どもを持つ全国の保護者1,100人を対象にインターネットで実施したもの。
熱中症のリスクが高まる夏季における子どもの体調管理について聞くと、8割以上が「気をつけている」(特に気をつけている:23.3%、ある程度は気をつけている:60.2%)と回答した。
気温や湿度が急上昇する初夏は、子どもが体調を崩しやすい時期。特に小中学生は部活動や塾通いなどで外出機会も多く、家庭内での暑さ対策が、多くの保護者にとって日常的な関心事となっている実態が浮き彫りとなったという。
暑さ指数(WBGT)は、熱中症を防ぐための指標で、気温・湿度・日射などを総合的に考慮したものである。暑さ指数(WBGT)を知っているか調査したところ、約6割が「知っている」(知っている:26.2%、どちらかというと知っている:31.2%)と回答した。
クーリングシェルターは、熱中症対策として、市区町村が指定した冷房設備を備えた施設(公民館、図書館など)のこと。クーリングシェルターを知っているかを尋ねると、38.7%が「知っている」(知っている:16.2%、どちらかというと知っている:22.5%)と回答。暑さ指数(WBGT)に比べると認知度はやや低く、家庭や地域での理解や周知が今後の課題となりそうだという。
子どもの日常生活で特に熱中症リスクが心配な場面について聞くと、「校庭や体育の授業での運動中」(52.4%)が最も多い結果に。子どもが学校や外で活動する際の熱中症リスクについて、保護者が特に注意を払っていることがうかがえるという。
近年の夏の暑さが原因で子どもが体調を崩したことがあるか、またその頻度に変化があるか質問したところ、7割が「体調を崩すことがある」と回答。同社によると「保護者・子どもともに熱中症対策への意識は高まっているものの、引き続き日常的な体調管理や環境づくりが求められている」としている。