DRAFTはこのほど、横浜市のみなとみらい21地区の臨港パーク内における新複合施設の名称が「横浜ティンバーワーフ」に決定したことを発表した。
臨港パークの新たな賑わいの基点
みなとみらい21地区最大の緑地であり、横浜港に面する臨港パークは、海沿いの遊歩道や広大な芝生広場を有し、家族連れやランナーなど多くの人々に親しまれている。この場所に新たな賑わいの拠点として、横浜ティンバーワーフが誕生する。臨港パーク内にカフェや野外レクリエーション支援機能を備えた複合施設を整備・運営することで、横浜都心臨海部における来街者の回遊性向上と新たな魅力の創出を図る。同施設は2025年10月のオープンを予定している。
自然と呼応する建築
同施設は、四季折々の表情を持つ緑に満ちた臨港パークの景観に呼応するよう、温かみのある建築デザインを追求する。建築家・デザイナーの山下泰樹氏によるデザインで、木材をファサード全面に活用し、トラス状に組み上げたダイナミックかつユニークな構成が特徴である。ファサードを形成する木の架構の背後には全面ガラスを配置することで、臨港パークの風景を一望できる設計とした。開かれた施設計画によって、豊かな緑地に集う人々との営みが緩やかに繋がり、公園と建築の間に連続性と自然な賑わいを創出する。自然と人と建築が調和する場として、地域住民や訪れる人々に長く愛され、横浜市の新たなランドマークとなることを目指す。
食と憩いを提供する空間構成
2.3階には、臨港パークの緑あふれる自然と海の絶景を存分に味わえる、彩り豊かな食事や空間全体にこだわりの詰まったレストランおよびウエディング施設が出店する。ランナーやウォーカーなど、野外アクティビティ等での利用者に対し、手荷物の預け入れや着替えができる場所およびラウンジを提供し、心身ともに豊かになれるウェルネスな活動を支援する。
1階には、ライブ感のあるオープンキッチンを有するベーカリーカフェが出店する。テイクアウトしたパンやコーヒーを手に、緑地内でのアクティビティを楽しむことができる。開放的なテラスを介して臨港パークとの連続性を持ちながら、人と人、人と場が自然と交流しあう場を目指す。
臨港パークの賑わい創出
同施設を基点に、年間を通して多彩なイベントの開催が検討されている。人々の交流や憩いの場である臨港パークを一体的に活用した野外アクティビティ・アート・フードイベント等、新たな体験価値の創造や臨港パークの賑わいの促進に取り組むとともに、地域に根付いた既存イベントとも連携することで、開かれた公共空間の活用を目指す。