• 兄・宮城大弥投手のサイン入りユニフォームで出演

――“見る専”の時期もあったということですが、球場にもよく足を運ばれるのですか?

高校生までは、京セラ(ドーム大阪 ※オリックス本拠地球場)が近かったので、月に2~3回は行ってました。お兄ちゃんが投げない日でも、(山本)由伸さんの登板日だったり、たまたまチケットが手に入ったときにお母さんとお父さんと現地で合流して一緒に見たりしていたんですけど、東京に出て一人暮らしを始めて、なかなかタイミングが合わなくて。昨シーズンは5~ 6回くらいしか行けなかったので、今シーズンはもうちょっと行けたらいいなと思います。

――今シーズンはオリックスの調子がいいですね。

打線がすごくつながっていて皆さん粘るので、相手投手を早く降ろせるというのがありますし、粘って粘ってフォアボールで出塁してチャンスを少しずつ広げていったり、ホームラン数も多いので、そこに乗っかってピッチャー陣も相乗効果で勢いに乗っていける感じがあります。中嶋前監督や岸田監督の言葉が、選手の皆さんにしっかり届いているのではないかと思います。

兄の登板試合で始球式の夢も…

――デビューから2年になりますが、これまでを振り返っていかがですか?

高1の16歳から専門学校で演技を習って、養成所を探す年にWBCがあって注目していただいて、ホリプロさんにお世話になることになったのですが、そこから自分がやりたかった演技や野球の仕事、さらには実際に野球のプレーもできて、夢をたくさんかなえられました。その分もっとたくさん目標を立てたい、もっと野球に詳しくなりたい、もっと作品に関われるようにしたいと思うようになって、デビューの頃よりも熱は高まっている気がします。

――その具体的な目標をぜひ教えてください。

まずは大きい舞台に出ることです。それと、ドラマでセリフのある役や、サイコパスや殺人犯などの役にも挑戦してみたいですし、お母さんが私によく「看護師も似合いそうだよね」とか「保育士も似合いそう」「学校の先生も」といろいろ言ってくれるので、それもかなえて、お母さんに報告したいです。

――なぜサイコパスや殺人犯の役をやりたいのですか?

そういう恐ろしいことをする感情に至るまでに、どういう気持ちの変化や原因があるんだろうとよく考えることがあって、気づいたら気になっていたんです。人生で経験することはないので、それを役になって考えてみたいですね。

――プロ野球の始球式は経験がないということですが、いつかやってみたいですか?

はい、やってみたいですね。オリックス戦で(笑)

――お兄さんの先発試合で、直接ボールを受け取って投げるところを見てみたいです。

前に「お兄ちゃんが登板する日に始球式してみたい」って言ったら、「俺の日はやめて」と言われました(笑)

――LINEのメッセージもそっけないそうですが(笑)、結構シャイなんですね。

私からしたらプロ野球選手でもあるけどお兄ちゃんでもあって、お兄ちゃんからしたらただのガキンチョだと思うので(笑)。特に登板後はいろんな方からメッセージが来るから、一人ひとり丁寧に返す時間はあんまりないと思うので、私はたっぷり愛情を込めたメッセージに目に通してもらえれば、それでOKです。

――ちなみに、お兄さんと同じサウスポーですか?

それが右なんです(笑)。投げ方も、お兄ちゃんのように斜めからじゃないんですよ。この前、始球式をやることになって、ストレートで決めにいくのか、スローカーブで決めにいくのかと悩む夢を見たので(笑)、いつかこの夢もかなえられるように頑張りたいです。

●宮城弥生
2006年生まれ、沖縄県出身。23年のWBCで家族そろって兄の宮城大弥投手を応援する姿に注目が集まり、同年芸能界デビュー。ドラマ『素晴らしき哉、先生!』『恋する・週末ホームステイ 2024冬』、舞台『青空メロディーズ』などに出演し、現在放送中のドラマ『なんで私が神説教』に生徒役でレギュラー出演している。