女優・モデルの宮城弥生が、13日にBS10で放送されたプロ野球「北海道日本ハム×オリックス」の中継にゲスト出演した。オリックスのエース・宮城大弥投手が2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍した際、その妹として注目を集めてから早2年。現在は、舞台公演発の女子野球チーム「青空メロディーズ」に所属し、兄と同じピッチャーとしてプレーしている。
中継番組では、プレイヤー視点の鋭い質問やコメントを披露していた宮城。本番終了後にインタビューし、野球への熱い思いや、球界を代表する投手である兄との関係性、そして今後の目標など、話を聞いた――。
体が大きい選手になぜインコース攻め?…質問続々
――今回はオリックスが完封負けという残念な試合でしたが、いかがでしたか?
(先発の)九里さんが好投していたので、やっぱり先制点を取ってピッチャー陣に安心を与えてほしいなというのもありました。小さなチャンスからなかなかつかめなくて悔しい部分が残りましたが、九里さんの熱い気持ちが目に見えて分かった試合でした。
――こういう野球の仕事は楽しいですか?
今までは完全に野球を“見る側”だったのが、今シーズンは“やる側”としても見るようになったので、視点が変わって疑問が増えて、それを直接すぐに聞けるというのがすごく素敵だし、野球の楽しさや魅力を発信していける場なのですごくうれしいです。
――具体的にどんな質問をされたのですか?
「外国人選手や体が大きい選手になぜインコースを攻めるんですか?」とか「3ボール1ストライクのときはストライクを置きにいきます? それともランナーがいるから振らせにいきます?」と質問させていただきました。
――かなり本格的な質問ですね。
ピッチャーをやっているので、やっぱりピッチャーの質問が多くなりますね。メンタルの部分だったり、そういうのも学びになります。
――今日の中継中、何かメモをしているのが印象的だったのですが、何を書いていたのですか?
今打席に入っている打者が、前の打席がどういう形で終わったかを覚えられないので、それをズラッと書いています。それを意識しながら打席を見るんです。自宅でもメモしながら見てますね。
――BS10の野球中継は、実況席に様々なデータを分析するデータスタジアムのアナリストさんがいて解析してくれるのも面白いですよね。
ボールの回転数やストレートの空振り三振率など、いろんなデータがありすぎて、「そんなところまでデータで見えるのか!」とびっくりしました。そんな目線で見たことがなかったので、そこも注目してみたいなと思いました。
――ご自身のプレーにも参考になりそうなことがありましたか?
リリースポイントを前にすると、バッターからボールが最後まで見えにくいとおっしゃっていたので、そこはちょっと意識したいなと思います。
交通事故で辞めた野球を再び
――女子野球チームの青空メロディーズで本格的に野球に打ち込まれていますが、以前もプレー経験はあったのですか?
小学生の時にやっていたのですが、交通事故に遭ってしまい、激しい運動ができなくなって辞めてしまったんです。そこから“見る専”だったのですが、今は激しい運動もできるようになり、お父さんとお母さんも野球は続けてほしかったみたいなので、こういう形でまたできることになって良かったなと思います。
――お兄さんから、プレーのアドバイスを頂くこともあるのですか?
家でもLINEでも普段は野球の話をしないんですけど、「どうやって遠くに投げられるの?」と聞いたら「ちょっと斜め上に投げたら、遠くに飛ぶんじゃない?」とか、「お家でできる練習ってある?」と聞いたら「タオルを振ってフォームの確認ができる」などを教えてもらいました。少しずつですが、自分の中で球にちょっと伸びが出てきたかなという感じがあって、前より腕が振れるようになったので、ちゃんとコースに決まるようになってきました。カーブも習得したので、次はスローカーブを投げられるようにしたいです。球種は少ないんですけど、それで戦っていけたらなと思っています。
――お兄さんとはキャッチボールの経験もあるのですか?
小さいときですが、一緒にキャッチボールしたり、素振りをしていたりしましたね。お兄ちゃんが練習してる横でひっそり壁当てしながら遊んでたりもしました。