女優の福原遥が、7月スタートのフジテレビ系ドラマ『明日はもっと、いい日になる』(毎週月曜21:00~)に主演することが15日、発表された。林遣都とバディを組む。

  • 福原遥(左)と林遣都

このドラマは児童相談所を舞台に、そこで働く個性的な面々たちがこどもたちの純粋な思いに胸を打たれ、その親までも救っていく姿を温かく描くオリジナル作品。脚本は、現在放送中の『キャスター』(TBS)などを手掛ける劇団時間制作の谷碧仁氏が担当する。

月9初出演で主演の福原が演じるのは、所轄の刑事・夏井翼。捜査一課で働くことを目指していたが、ある日突然辞令が下り、児童相談所へ。異動を受け入れられないまま、新人児童福祉司として働くことになり、蔵田総介(林)とバディを組む。明るく朗らかな性格の翼は、心優しい両親にたっぷりの愛情を注がれて育てられたため、翼自身も愛情深い。また、正義感が人一倍強いため、目の前で悩み、苦しんでいるこどもがいると放っておけず、とことん寄り添おうとする。しかし、時にその性格が思わぬ波紋を起こすことになり…。

一方、『残念な夫。』以来、10年半ぶりにフジテレビ制作の連ドラに出演する林が演じる翼の指導係・蔵田は、普段は無愛想で皮肉ばかり口にするため、とっつきにくい人間と思われがち。いざとなると周りが見えなくなる翼に対し、「一つの家庭に踏み込みすぎてはいけない」と厳しすぎるくらいに指導していく。

今回撮り下ろした2ショットのビジュアルでは、福原と林それぞれが演じるキャラクターの関係性を体現。福原は目の前で苦しむこどもを放っておけない真っすぐな翼を、林はそんな翼を厳しく指導していく蔵田を真剣なまなざしで表現した。そして1ショットの写真は、2人とも目の前にいるこどもたちを見守る柔和な面持ちを表している。

コメントは、以下の通り。

■福原遥

――本作への出演が決まったときの思いをお聞かせください。

「台本を読ませていただいたのですが、読み終わったときにとても心が温かくなり、思わず涙が出てしまいそうな作品だなと最初に感じました。この作品の温かさをぜひ視聴者の皆さんに伝えたいと思ったのが素直な気持ちです」

――台本を読んでみての印象はいかがですか?

「本当に面白くてあっという間でした。いろいろなことを考えさせられる作品だなと感じました。親とこどもの愛が描かれているのですが、それぞれいろんなかたちの家族愛があるのだなと思い、胸に響きましたし、心が温かくなると同時に、少し心が軽くなるような作品だなと思いました」

――ご自身が演じられる役の印象は?

「私が演じる夏井翼はとにかく正義感が強くて、まっすぐです。自分が思った方向に突き進む女性なので、そのパワフルさ、エネルギッシュさを頑張って演じていきたいなと思っています」

――長いキャリアの中で初のゴールデン帯ドラマ主演、かつ月9初出演にして初主演となりますが、いかがでしょうか?

「私にとっては月9という存在がとても大きくて。小さい頃からたくさん月9のドラマを楽しんできたので、まさか自分がそこに出られるんだと思うと、いまだに信じられないくらいうれしいです。私も昔から楽しませていただいた場所なので、今度は私が視聴者の皆さんにその楽しさや感動を伝えられるように精いっぱい頑張りたいと思います」

――本作に懸ける思いをお聞かせください。

「とにかくこの月9という場所に自分が立たせていただくことを光栄に思います。いい作品にできるように、キャストやスタッフの皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います!」

――最後に放送を楽しみにしている視聴者やファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「このドラマは児童相談所に関わる親とこどもを救っていく物語です。それぞれいろいろな思いを感じる作品だと思います。このドラマを見終わった後に少しでも心が軽くなったり、温かい気持ちになってもらえるような作品にできればと思いますし、きっと見たあとは人に優しくなれるドラマだと思います。ぜひ楽しみに待っていてください!」

■林遣都

――本作への出演が決まったときの思いをお聞かせください。

「児童相談所を舞台にしたお話で、僕自身も子育て中ということで、日々こどもと向き合う中で大変なことや考えることがたくさんあります。ですので、とても共感する部分がこの物語の中にたくさんあり、きっと視聴者の皆さんも共感できる内容なのではないかと思います。子育てはうれしいこともたくさんありますが、基本的にはもう大変なことばかりで。さまざまな人に力を与える、届ける作品になるのではないかなと思い、すごくやらせていただく意義を感じました」

――台本を読んでみての印象はいかがですか?

「本当にすてきな物語です。毎日どれだけの思いで一つ一つの家庭と向き合っているかというところがすごく丁寧に描かれていて、まずはそこを一番に届けたいなという思いが湧きました。とにかくこの企画を立ち上げられた方々の思い、熱意みたいなものを脚本からすごく感じました。この脚本を読んで感じたものを、しっかりと見ていただく方にも届けられたらいいなという思いでいます」

――ご自身が演じられる役の印象は?

「本当に仕事人間なので、仕事以外の姿がなかなか見えてこないのですが、とにかく信念を持って、ブレずに一つのことを貫いて生きているその生き方がかっこいいなという印象です。児童相談所で働く方々の思いを背負っている、代弁しているような立場の人間だと思うので、自分のお芝居云々(うんぬん)というよりは、最初はやはりそこの部分をしっかりと届けられるように、演じられたらいいなと思っています」

――フジテレビ制作連続ドラマへの出演は約10年半ぶり、そして初の月9出演となりますがいかがでしょうか?

「うれしいですね。『残念な夫。』は、自分にとってもすごく大切で思い入れのある作品で。あの作品があったからこそ今の自分があるとも思っているぐらいなので、そういった意味では何か恩返ししたいですし、月9というものはやはりこの仕事を始める前、学生時代に一番見ていた枠のドラマだと思います。きらびやかなイメージがありますし、いつまでもあこがれもあります。そういった意味で出演できてすごくうれしいです」

――本作に懸ける思いをお聞かせください。

「僕以外にも児童相談所で働くさまざまな登場人物がいて、本当に言葉一つ一つに重みがあって、胸が熱くなるシーンがたくさんあります。自分が今子育てをしているということもありますが、台本を読んでいて泣けてくるシーンもいっぱいあって。自分が台本からいただいたものをしっかりと見てくださる方にも絶対に届けたいなという思いでいます」

――最後に放送を楽しみにしている視聴者やファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「7月からスタートするとてもすてきなドラマに出演させていただきます。月曜夜9時らしい、エネルギッシュで心温まるドラマになると思います。僕も一生懸命頑張りますので、絶対に絶対に見てください!よろしくお願いします」

■プロデュース:宮崎暖氏(フジテレビ ドラマ・映画制作部)

「“児童相談所”と聞くと、何をイメージするでしょうか。私たちが目にするニュースや情報は氷山の一角で、その下には世の中には出てこないさまざまな現実があると思います。ですが、物事のイメージはその氷山の一角によって決められてしまうことが多い。私自身、児童相談所が虐待だけを取り扱う場所ではないことは知っておりましたが、この物語を企画するにあたって改めて自分の目で見なければいけないと思い、いくつかの児童相談所にお伺いさせていただきました。一番の衝撃はそこにいたこどもたちのはじけるような笑顔でした。ここにいる子たちは、本来的には外にいるこどもたちと何も変わらない。それがこの物語のエンジンになっています。

ある児童福祉司さんの言葉が胸に残っています。<こどもにとって同じ日は二度とない。こどもたちは毎日成長していて、今日ここにいる子にはもう二度と会えない。だからこそ今日を大事にしながら、明日はこの子にとって“もっと”いい日になるように、という思いで働いています。>

タイトルは『明日はもっと、いい日になる』。福原さん、林さんをはじめとして、この企画に本当に真摯(しんし)に向き合ってくださっている豪華キャストの皆さま。谷さんをはじめとして繊細な言葉を紡いでくださる脚本家の皆さま。この作品を形にしていってくれる熱い演出陣やスタッフの皆さま。キャストスタッフ全員の力で、お子さんがいらっしゃる皆さま、かつてこどもだった皆さま、そして今まさにこどものみんなの心に響くような作品にしていけたらと思っておりますので、ぜひご覧ください!」

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