3歳で芸能活動をスタートさせ、16歳にして芸歴14年目となる寺田心。現在放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)では田安賢丸(松平定信)役を演じている。寺田にインタビューし、本作出演について話を聞いた。
4月5日に大阪・関西万博会場内 EXPO メッセ「WASSE」で開催された「マイナビ TGC in 大阪・関西万博 2025」に出演した寺田は、胸元がざっくり開いた衣装で色気を放ち、成長した姿に大きな歓声が上がった。
幅広い仕事に喜びを感じているそうで、観客の前に立つイベントも「大好きです」とにっこり。「いつもテレビ越しで会うことが多いので、直接会うことができるというのはとてもうれしいです」と声を弾ませた。
俳優としても着実に成長を遂げ、2023年に連続テレビ小説『らんまん』で朝ドラに初出演。『べらぼう』では、田安徳川家の七男でのちに「寛政の改革」を行う松平定信となる田安賢丸を演じ、やりがいを感じているという。
「朝ドラにも大河ドラマにも出演させていただき、さまざまな作品に取り組ませていただいていてうれしいです。『べらぼう』では教科書に出てきた人物を演じられて、福島に行くといろんな方が『見たよ』『毎週楽しみにしているよ』と言ってくださって、とてもうれしいですし、頑張らなきゃなと思います」
大河ドラマへの出演は、2017年放送の『おんな城主 直虎』で井伊直政(菅田将暉)の幼少期・虎松を演じて以来、8年ぶり2度目となる。
『直虎』当時8歳だった寺田が16歳に。「だいぶ大きくなりました(笑)」と成長を実感しているようで、「渡辺謙をはじめ、さまざまな素晴らしい俳優さん、女優さんと共演させていただいている中で、幼い頃とは責任感や気持ちの作り方も変わってきましたし、今回は歴史を勉強し直して、情景や背景などいろいろ考えながら演じています」と、役との向き合い方や心境も前回とは異なる。
賢丸は、渡辺謙演じる田沼意次と対立する役どころ。寺田は「渡辺謙さんとバチバチするシーンが最初の撮影だったので、だいぶ緊張していましたが、『浮世の画家』(2019)で共演させていただいた渡辺謙さんにまたお会いできてとてもうれしいですし、成長した自分を見ていただけたらなと思っています」と再共演の喜びを噛みしめている。
続けて、渡辺について「ずっと尊敬していて、憧れている俳優さんとしていつも目標にさせていただいています」とリスペクト。『べらぼう』の現場でさらに刺激を受けているようで、「スタッフさんへの気配りも紳士的な方だなと感じておりますし、周りのことをすごく考えてくださる方で、僕も謙さんのような俳優さんに少しでも近づけたらなと思っています」と語っていた。
2008年6月10日生まれ、愛知県出身。3歳から芸能活動をスタート。CMで注目を集め、ドラマ、映画、バラエティなどで活躍。2017年にNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で井伊直政の幼少期・虎松を演じ、近年はNHK『ひきこもり先生シーズン2』(22)、テレビ朝日『相棒 season21』(23)、NHK連続テレビ小説『らんまん』(23)などに出演。2018年に主演映画『ばあばは、だいじょうぶ』(19)での演技が評価され、ミラノ国際映画祭外国語部門にて最優秀主演男優賞を受賞。現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で田安賢丸(松平定信)役を演じている。