東武鉄道は30日、今年度の鉄道事業において総額498億円の設備投資を行うと発表した。東武アーバンパークライン(野田線)において、2025年度に新型車両80000系を4編成増備するほか、既存の60000系について5編成のリニューアルを予定している。

  • 東武アーバンパークライン(野田線)の新型車両80000系。2025年3月にデビューした

同社は経年の進んだ車両も運用される東武アーバンパークライン(野田線)で車両更新を検討する中、新型コロナウイルス感染症などの影響もあり、利用実態の変化を十分に調査した上で、現行の6両編成から5両編成への変更を判断。全体の車両数を削減するとともに、省エネルギーな車両に置き換え、動力費・メンテナンス費を中心に相当の費用削減効果を見込む。

東武アーバンパークラインの新型車両80000系は5両編成となり、2024年度から5編成(計25両)の車両製作を進め、2025年3月から順次導入した。「人と地球によりそう電車」をコンセプトに、「小さなお子様やそのご家族が車内で快適にお過ごしいただける」ことを目的に新設した「たのしーと」をはじめ、運転席背面部に大型窓も設置している。昨年度に運用開始した5編成に続き、2025年度は新たに4編成を増備するとのこと。

  • 既存の60000系は6両編成から5両編成に減車。改造で派生した1両を80000系へ流用する

既存の60000系も、現行の6両編成を5両編成へ改造。サステナビリティの観点から、60000系を改造する際に派生する1両を80000系へ流用する。80000系は全25編成の導入を予定しており、うち18編成は5両中4両を新造車両、残り1両を60000系からの流用車両として5両編成を構成するという。今年度は60000系5編成をリニューアルする予定となった。