ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター(以下、スタジオツアー東京)にて、初の特別企画「炎のゴブレット」が4月18日~9月8日の期間で開催されています。迫力ある魔法試合、ハリーとロン、ハーマイオニーの関係性の変化、そしてヴォルデモートの復活と、物語が一気に加速するターニングポイントとも言える映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』。公開から20年を経てもなお人気の高い「炎のゴブレット」の魅力に迫る、特別企画の見どころをご紹介しましょう。
マネキンもウィッグも特注!展示への並々ならぬこだわり
シリーズ4作目となる同作は、100年ぶりに開催されることになった三大魔法学校対抗試合を舞台に、ホグワーツ魔法魔術学校の4年生になったハリー・ポッターの成長と試練を描く物語。開業後初となる全館規模での特別企画「炎のゴブレット」では、映画に登場するアイテムや衣装などがツアー内の随所に展示されるほか、特別なフードやグッズなども登場します。
スタジオツアーのクリエイティブ・コンサルタント、ローラン・ガンシー氏によると、衣装の展示にあたっては、俳優の正確な寸法と姿勢をもとにマネキンを特注、ウィッグも映画に参加したロンドンの職人によるハンドメイドの特注ウィッグを用意しているのだとか。そう、ただ映画の衣装を飾っているだけの施設ではないのです。
見どころ1:大広間に鎮座する「炎のゴブレット」
本作の最も印象的なアイテムと言えば、三大魔法学校対抗試合の出場選手を選出する魔法のゴブレットですよね。名前を書いた紙をゴブレットの炎の中に投げ入れて、ゴブレットに選ばれた者だけが対抗試合に出場できるが、逆に選ばれたらどんな理由があろうと辞退は許されない。本来は出場資格を満たしていない14歳のハリーでしたが、策略によって選ばれてしまったことから、予期せぬ試練に立ち向かうことになります。
ツアーの序盤にある「大広間」に足を踏み入れると、正面に青い炎が揺らめくゴブレットが来場者を出迎えます。映画のシーンと同様に、年齢線を越えるため老け薬で挑むも、見事に跳ね返されたフレッドとジョージ(老け顔バージョン)までもが再現されています。
来場者がゴブレットの前に到着すると、ゴブレットの炎が青から赤に変わり、三校対抗試合の選手名が書かれた紙がふいに飛び出すので、ゆめゆめお見逃しなく。そこに書かれているのは……?
小道具部門ヘッドのピエール・ボハナ氏によると、このゴブレットには大嵐によって吹き飛ばされた一本の古木を使用し、原木の持つこぶや節、ねじれや割れといった特徴を生かしながら、約3週間をかけて手作業で彫刻を施したのだそう。そのこだわりによって、100年ぶりに開催された三校対抗試合の歴史を感じさせるアイテムとなっています。
またゴブレットと合わせて、ゴブレットを運び込む時に収納されていたケースや、トロフィーも展示されています。とくにケースは撮影で実際に使用されたもので、今回の展示にあたって前出のピエールが撮影当時宝石を調達したハットン・ガーデン(ロンドンの有名な宝飾街)に赴き、当時のままに修復したというクオリティの高さも見どころです。
三校対抗試合に参加したダームストラング校のカルカロフ校長とビクトール・クラム、ボーバトン校のマクシーム校長とフラー・デラクールも特別に展示されているほか、常設のダンブルドア校長、マクゴナガル教授、スネイプ教授の衣装も特別仕様となっています。
見どころ2:三校対抗試合とクィディッチワールドカップ
作品の中で、第二の課題の解明に苦労していたハリーは、同じくホグワーツ代表のセドリック・ディゴリーから「監督生の浴室に行くといい」との助言を受けます。今回の企画では、その監督生の浴室のシーンに登場する巨大な蛇口が登場。高さ2.6メートルの蛇口から色とりどりの水が流れているような幻想的な展示となっています。
グリフィンドール寮のハリーたちの部屋には、パジャマ姿のネビルが。何をしているのかと言うと、プロムでのダンスの練習をしているんです。真面目なネビルらしく、靴はしっかり革靴を履いているところが愛おしい……頑張ってね、ネビル!
さらに先に進むと、三校対抗試合の衣装を纏った出場者たちが展示されているコーナーが。
ダームストラング校の帆船やボーバトン校の空飛ぶ馬車のほか、上空には金の卵を守るかのようにドラゴンが飛んでいます。
このエリアではほかにも、映画冒頭に登場するクィディッチ・ワールドカップの衣装なども展示されています。
またツアー後半の「クリーチャー制作室」には、第二の課題の水中での撮影シーンについての特別ステージが用意されています。
湖の中に囚われたロンのダミーが展示されているのですが、近くで見てもちょっと心配になるくらいロンそのもの。このダミーは、役者本人の頭と手の型からシリコン素材のレプリカを作り、それぞれの肌と同じ色や質感を施して細かい部分まで再現しているのだそう。水中で逆立った髪の毛まで精密に再現されています。
見どころ3:トム・リドルの墓
映画の終盤、最終課題を突破したハリーとセドリックは、ポートキーとなっていた優勝杯に触れたことによって意図せずとある墓地に飛ばされてしまいます。そこで待ち受けていたのは、ヴォルデモートとしもべのピーター・ペティグリューにより、ハリーはトム・リドルの墓石に縛り付けられ、セドリックには悲劇が降りかかります。
今回の特別企画では、このトム・リドルの墓が登場。見る人を冷たく見下ろす、高さ3メートルの巨大な死神の像と朽ちた墓石を前に、思わず緊張が走ります。美術監督のスチュアート・クレイグによると、当初墓のデザインは、女性が横たわっているものが考えられていたが、「もっとダークなものにしたい」と考え、最終的に死神のような像が立つ墓のデザインが生み出されたのだそう。死神の像の服のひだに至るまで、修正を繰り返しながらデザインをつくりあげました。
またヴォルデモートを語る上で、彼を信奉するデスイーターの存在も欠かせませんが、デスイーターが初めて姿を現したのが「炎のゴブレット」だったのです。今回の特別企画で設置されたステージでは、デスイーターの衣装やマスクを展示。ヴォルデモートが力を取り戻すにつれて変遷していくデスイーターの衣装やマスクについて、製作のこだわりなどをステージで紹介します。
見どころ4:スタジオツアー東京初のプロジェクションマッピング
ツアーの最後に登場するホグワーツ城の巨大模型では今回、スタジオツアー東京初となるプロジェクションマッピングを実施します。第二の課題であるドラゴンとの戦いのシーンを、ホグワーツ城だけでなく部屋全体を使って投影。ロンドンのスタジオツアーよりもさらに広い部屋で実施されるプロジェクションマッピングは圧巻です。
見どころ5:今しか食べられない!色とりどりのフードメニュー
特別企画の開催期間中、「炎のゴブレット」にインスパイアされたフードメニューも登場します。
■トライウィザード・トーナメントアフタヌーンティー(7,800円/バックロットカフェ)
「炎のゴブレット」をテーマにしたアフタヌーンティー。三校対抗試合で登場する優勝杯や金の卵、迷路などをモチーフにしたデザートが楽しめます。なんと映画に登場した「汚いぞポッター」バッジもチョコレートで再現されています。映画で代表選手たちがドラゴンを選んだシーンを模して、ミニチュアドラゴンのアイシングクッキーがランダムで1枚もらえます。
■プレミアムバーガー ~ダームストラング~(2,500円/バックロットカフェ)
ダームストラングをイメージしたプレミアムバーガー。ジューシーなフィリングと2種のソース(スモーキーソース・ガーリックチリソース)がこれからの暑い季節にぴったり。
■マーメイドステンドグラスケーキ(2,400円/バックロットカフェ)
監督生の浴室にある人魚のステンドグラスをモチーフにしたショートケーキ。周りには色鮮やかなお湯をイメージしたシロップとゼリーが散りばめられています。
■プレミアムバーガー ~ボーバトン~(2,800円/フードホール)
ボーバトンをイメージしたプレミアムバーガー。フランス料理のロッシーニをイメージした高級感味わいで、チップスにはトリュフ塩を使用しています。
■クィディッチワールドカップムースケーキ(850円/フロッグカフェ)
クイディッチワールドカップの決勝戦の煌びやかな開幕をイメージしたホワイトチョコレートとライチソースのムースケーキ。
■炎のゴブレットミルクシェイク ~チョコミントフレーバー~(950円/フロッグカフェ)
ゴブレットから立ち上る青い炎をイメージしたミルクシェイク。爽やかなホワイトチョコレートミントソースとミルクシェイクの濃厚な甘さ、ミントチョコのサクサク食感がマッチします。
そのほかグッズショップでは、三校対抗試合でハリーたちが着ていた服やボーバトン関連のグッズが並びます。
また、ツアーロビー付近のパスポートセンターにて「アクティビティパスポート」(1人1冊)がもらえるほか、ニュースレター会員限定で「ドラゴンのアクリルスタンド」(ランダム/なくなり次第終了)をプレゼントしています。
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