音楽シーンで活躍するミュージシャンたちが、思い出深い名曲をカバーするNHKの音楽番組『The Covers』(BS/BSP4K 毎週日曜22:50~23:19)。4月6日・13日は、3月6日にBS8Kにて生放送で届けた『The Covers 放送100年フェス』の模様を2週にわたって放送する。MCのリリー・フランキーと上白石萌歌にインタビューし、番組の魅力や今後の展望、タッグを組んで2年が経ったお互いへの思いなどを聞いた。

  • リリー・フランキーと上白石萌歌

    『The Covers』のMCを務めるリリー・フランキーと上白石萌歌

放送開始100年を記念した『The Covers 放送100年フェス』では、工藤静香、郷ひろみ、堺正章 to MAGNETS(堺正章&ミッキー吉野&シシド・カフカ)、スターダスト☆レビューという豪華ゲストが、NHKホールで名曲を披露。さらに番組では、歴代フェスのライブ映像から、中山美穂さんの歌唱シーンなども届ける。

――『The Covers 放送100年フェス』の感想からお聞かせください。

リリー:『The Covers フェス』は収録が多いんですけど、今回は生放送であっという間でした。

上白石:本当ですね。1時間という尺もあって。

リリー:今回はすごくキャリアのある方たちが出演してくださって、先輩たちのエモーショナルな部分を見ると元気が出ますね。

――リリーさんは番組スタートからMCを務められ12年目、上白石さんは加入して2年経ちましたが、息がぴったりという印象です。

リリー:もかおさん(上白石)とけっこう長いことやって、僕は感覚的には任せっきり。安心してやっています。

上白石:私もリリーさんのおかげでのびのびとやらせていただいています。

リリー:『The Covers 放送100年フェス』は生放送だからまだちゃんとやっていますが、普段はのんびりやっています(笑)

上白石:そうですね。8割ぐらいトークは使われていないぐらい(笑)

リリー:9割に近いと思うよ。でも使われてないところがミュージシャンの方が話しやすい空気を作る時間になっていると思います。

――コメントで気をつけていることはありますか?

上白石:私は最前列で聞かせていただいている一番いいお客さんだと思っているので、その場で感じた空気や高揚、胸に迫ってくるものを言葉にしてお伝えできたらなといつも思っています。

リリー:ミュージシャンの人にとってはトーク部分はおまけ。あまり得意じゃないというか、なければいいと思っている方もたくさんいると思うので、なるべくリラックスしてしゃべられるような空気は心がけています。

上白石:リリーさんが全く人を緊張させない方で。私もゲストとして出演させていただいたときに、こんなにリラックスできる番組があるんだと思いました。

リリー:収録が始まっているのに、ミュージシャンの人たちが5分ぐらい経って「もう撮っているんですか?」って。しれっと撮っているよね。

上白石:リリーさんのやっていらっしゃるスナックにひょっこり来て歌っちゃいましたみたいな感じが私はすごく好きです。

リリー:ミュージシャンの人も、音楽のこと語り出すと止まらないので、面白いですよね。

  • 『The Covers 放送100年フェス』の模様

――幅広く活動されているお二人にとって、『The Covers』はどういう番組ですか?

リリー:ライブを見に来たという感じで、仕事をしている感覚は半分ぐらい。

上白石:毎回収録が終わった帰り道は救われて帰るというか。「救われた!」と思って帰る日が多くて、司会ですが半分お客さんです。

リリー:それは本当にあると思う。半分お客さんの感覚でMCをしているというのが大切かなと。

上白石:あとはリリーさんと月に2回以上お会いするので、たぶん1年間で一番お会いしている方がリリーさんです。

リリー:俺もたぶん、もかおがそうだと思う。

上白石:シール交換とかしていますよね。リリーさんシールが好きで、今日も名前のシールを私が作ってきてお渡ししたり。

リリー:携帯ケースを新しくしたら貼ろうと思っています。