――改めて『The Covers』の魅力をどのように感じているかお聞かせください。
リリー:番組の存在の意味が少しずつ変わってきていて、始まったときはカバーに抵抗のあるミュージシャンもいましたが、サブスクで音楽を聴く人が増えてくると、古い曲と新しい曲が同等に同じお盆に乗ってきて、この10年で昔の歌謡曲に詳しい小学生なども現れて。『The Covers』と言いながら、懐かしい曲をやっているわけでもない風に変わってきて、逆に正統派歌番組に。これが今の時代の音楽の摂取の仕方になってきたので、それが長くやらせてもらえている理由なのかなと思います。
上白石:カバーがもともと好きで、自分で歌うのもカバーの曲を聴くのも好きで、誰かがカバーしたもので知った曲もたくさんありますし、カバーはその曲の骨格の美しさみたいなものをより立体的に伝えてくれたり。皆さんのびのびと選曲されていて、この曲を選ばれたんだとか、その方のお人柄とかカラーみたいなものもすごく感じるので、本当に奥が深いなと思っています。
リリー:人の曲をやられるということで、思い入れのある曲をやる方が多く、自分の曲をやるよりも皆さん緊張感を持ってらっしゃる。そして生演奏、生歌でやっているので、出演してくださるミュージシャンの方にすごく負荷をおかけしていて申し訳ないんですけど。
――『The Covers』に関して今後実現したいことなどありましたらお聞かせください。
上白石:私は『The Covers フェス』がすごく好きで、東京だけでなくいろんな場所を回るので、いつか故郷の鹿児島に『The Covers フェス』を連れていきたいという気持ちがあります。AIさんや長渕剛さん、姉(上白石萌音)もいるので。そうやって日本がどんどん元気になっていくといいなと思います。
リリー:うちの地元の北九州でやったときもシーナ&ロケッツさんが来てくれて。苫小牧や大阪、広島など、いろんなところに行きましたね。
上白石:鹿児島もいっぱいいますから。姉にも出てほしくて、3人でトークしたいです。
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。
リリー:こんなに長くやらせていただいて、ご覧になってくださった皆様と、いろいろ考えてリハーサルして来てくださるミュージシャンの方と、本当に感謝しかないです。『The Covers』は『The Covers』らしく、いい音楽をただただ伝えることができたらいいなと思います。
上白石:カバーの魅力はもちろんですが、『The Covers』でしかありえない組み合わせ、こんな方とこんな方が同じ放送枠で出演されるんだという組み合わせもすごく面白いなと感じています。『The Covers』での大きな出会いはリリーさんだと思っているので、リリーさんとの時間を噛みしめて、これからもやっていきたいと思います。
リリー:音楽の趣味も合うしね。あまり俺らは音楽に対して好き嫌いがない。
上白石:ないですね。堺正章 to MAGNETSさんみたいに、私たちもやりたいです。リリーさんのギターで歌いたい!
リリー:2人で泥臭く地方を回りたい。小さいライブハウスからやりたいね。
上白石:それ生涯の夢かもしれません。やりましょう!
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