女優の今田美桜が主演を務める連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)が3月31日よりスタート。本作のタイトルバックでは、RADWIMPSによる主題歌「賜物」が流れる中、白いワンピース姿の今田が戦前、戦中、戦後を駆け巡り、最後にアンパンマンの姿も。制作統括の倉崎憲氏に制作意図を聞くとともに、今田に撮影の裏話や仕上がりを見た感想を聞いた。

  • 連続テレビ小説『あんぱん』タイトルバック

現代を生きる今田美桜が戦前、戦中、戦後を旅する

112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、アンパンマンを生み出したやなせたかしさんと妻・暢さん夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。小松暢さんがモデルのヒロイン・朝田のぶ役を今田美桜、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じ、脚本は中園ミホ氏が手掛ける。

倉崎氏はタイトルバックについて、「戦前、戦中、戦後の激動の時代を今田美桜さんが駆け巡るというのがコンセプト。なぜ役衣装にしなかったのかというと、今のありのままの、現代を生きる今田美桜さんが戦前、戦中、戦後を旅するというのを描きたかったからです」と説明。

また、「1本の光の線に今田さんが導かれているような、あるいは今田さんが線を導いているような、どちらにも捉えられると思いますが、それってのぶと嵩の関係性も表しているなと。しんどいときもつらいときもいろいろあるけど、その線をずっと追い続けたからこそ、最後にアンパンマンのようなシルエットも登場しますが、嵩が生み出していくキャラクターに結びついていくというのをタイトルバックで示したかった」と狙いを明かした。

今田美桜が明かすグリーンバックでの撮影裏話

新しさを感じさせるタイトルバックに今田自身も魅了されているようで、「とても現代的ですが、時代の移り変わりが『あんぱん』とすごく馴染んでいて、見れば見るほど面白いなと思います」とコメント。

「撮影は全部グリーンバックで、『ここで穴が開きます』といったお言葉をいただきながら撮影していましたが、正直全然想像がついてなくて」と撮影を振り返り、「完成を見たときに、想像していた以上にすごく素晴らしくて、『あんぱん』もそうですが、明るさと悲しみと喜びと、いろいろと感じられるタイトルバックになっているなと。RADWIMPSさんの『賜物』と一緒にすごく素敵な作品になったのではないかなと思います」と魅力を語る。

今田の笑顔を大きく捉えたドアップ描写もあり、今田の美しさが際立つタイトルバックに。今田は「きれいに撮っていただいてうれしいです」と恐縮気味に話しつつ、「あのシーンは風が少し吹いているんですけど、そのタイミングなどすごくこだわって撮っていて、それがきれいに映っていてすごく好きなシーンです」と語っていた。

(C)NHK