――須田さんは明るくて、いつも笑顔の人という印象だったんです。テレビで見ていると、それこそ「握手会の女王」とか「神対応」っていう感じの。

はい。

――でも、今回取材させていただくということで、過去のインタビュー記事を読んでいると、ファンの方たちが須田さんを応援するのは、それだけが理由じゃなかったんだなって。今教えていただいた心の持ちようも見習いたいなと思いました。

そんなそんな! でも、ありがとうございます。

須田亜香里

AKB48選抜総選挙で自己最高位の2位「本当に幸せな瞬間」

――15年はとても濃密な時間だったと思います。その中でも、ハイライトシーンを挙げるなら?

一番はやっぱり総選挙2位かな。名古屋ドームで開票イベントがあったんですけど、会場の景色は今でも忘れられません。あんな大きな会場で、自分の名前が呼ばれたときに喜んでくださる方がこんなにいるんだって。すごくうれしかったですね。

――地元で自己最高位。バラエティへの出演が増えた時期でもありました。

私、当時26歳で、アイドルの中ではかなり高齢のほうだったんですけど、「若手のために卒業してほしい」「年上のメンバーがずっといると推しメンが前に出られない」みたいな声も結構多くて。10個のコメントのうち、9個が良いことを言ってくれてても、1個の悪いコメントが気になって、ほかの良いコメントが全然耳に入ってこないくらいネガティブになっちゃうことってあるじゃないですか。

――そうなっちゃいますよね。

そういうコメントが目について、自分が前に立つのを望んでない人もいっぱいいるんだなと思ってました。だけど、名古屋ドームで自分の名前を呼ばれたときばかりは、不思議とネガティブなコメントも気にならないくらい、喜んでくれる人の声だけが聞こえてきたんですよね。改めて、あれは本当に幸せな瞬間だったなって。

――SKE48を卒業されるタイミングでも、一番の思い出として同じ瞬間を挙げられていました。

やっぱり変わらないですね。その瞬間がきっかけで今のお仕事や出会いもあると思うので、あれはみんなからもらった素敵な人生のハイライトだなと思います。

  • 須田亜香里

――須田さんの言葉もとても素敵です。では最後に改めて、写真集の見どころを教えてください。

写真集を持ったときに思った以上に分厚くて重みがあって、こんなに充実してる写真集を自分が出させてもらえるなんて幸せだなと思いました。ぜひ皆さんにも手に取ってもらって、そのずっしり感で、私が15年間の芸能活動の中で、良いことも悪いこともひっくるめて今幸せだなって思えてるこの道のりを受け取ってもらえたらうれしいです。

  • 須田亜香里
  • 須田亜香里
  • 須田亜香里
  • 須田亜香里
  • (C)三宮幹史/講談社

■プロフィール
須田亜香里
1991年10月31日生まれ、愛知県名古屋市出身。2009年にSKE48第3期生としてメンバーに加入し、2016年の選抜総選挙から3年連続「神セブン」に選ばれた。握手会での神対応ぶりから「握手会の女王」とも称された。2022年秋にグループを卒業し、現在はラジオやバラエティ番組などマルチに活躍中。2025年公開予定の映画『男神』にも出演が決定している。