「第36回フジテレビヤングシナリオ大賞」の受賞者が6日に発表され、石田真裕子さん(36)の『人質は脚本家』が大賞に選ばれた。また、次回の実施も発表された。
三谷幸喜さんや宮藤官九郎さんのように
今回は昨年2月29日に締め切られ、応募総数1,585編(前回1,679編)。大賞(賞金300万円)の『人質は脚本家』は脚本が書けなくなった脚本が主人公が郵便局で人質事件に巻き込まれ、犯人に事件の脚本を書いてほしいとムチャな依頼を受けるというコメディ作品だ。今後同局で実写ドラマ化を予定している。
石田さんは子育て中の会社員で、「三谷幸喜さんや宮藤官九郎さんのような分かりやすい天才的なコメディが書けたらいいなと思います」と目標を語った。
また、佳作(賞金50万円)には、三嶽咲さん(33)の『天才クイズアカデミー』が選ばれた。
非常に意義のある大切なもの
そして次回の開催も決定。3月中旬から募集を開始し、5月15日まで募集を受け付け、受賞者は今年冬頃の発表を予定している。
同局を巡る一連の状況を受け、『FNS27時間テレビ』や『お台場冒険王』といった恒例の特番・イベントの中止が続々と発表される中、「ヤングシナリオ大賞」の開催を見送る議論はなかったという。フジテレビドラマ制作センターの担当者は「私共にとってもライターを志す人たちにとっても非常に意義のある大切なものなので、やるかやらないかという議論は全くなかったです」と説明した。
なお、例年は11月に受賞者を発表しているが、今回この時期になったことについて、審査委員長の宮崎暖プロデューサーは「審査上の都合です」としている。
テレビドラマで活躍する若手脚本家の募集・育成を目的とする同賞は1987年に創設され、第1回受賞の坂元裕二氏以来、野島伸司氏、安達奈緒子氏、野木亜紀子氏、生方美久氏など、数多くの人気脚本家を輩出している。