トレジャープロモートは2月27日、「個人投資家の投資事情」に関する調査結果を発表した。調査は1月31日、同社運営のオンライン株式スクール「株の学校ドットコム」を利用する個人投資家800人(男性397人、女性403人)を対象に、インターネットで行われた。

  • 個人投資家が知りたい情報

    個人投資家が知りたい情報

はじめに、株式投資をする上で特に知りたいと思う情報を教えてもらったところ、「いつ売ればいいか(売り時)」(47.0%)がダントツの1位に。経験年数でみても、3年未満の初心者〜20年以上のベテランまですべてで1位となっており、特に20年を超えるベテランで56%と高い割合に。次いで「いつ買えばいいか(買い時)」(38.6%)、「買うべき銘柄や商品」(36.3%)と続き、「特に知りたいことはない」と回答した人は11.5%だった。

  • 個人投資家のお悩み

    個人投資家のお悩み

次に、個人投資家がどんなことに悩んでいるのかについても調査したところ、“知りたい情報”でもトップになった「いつ売ればいいかわからない」(37.3%)が1位に。投資家にとって「売り時」は最大の課題となっているよう。次いで「知識やスキルが足りないと感じる」(30.6%)、「いつ買えばいいかわからない」(25.9%)と続き、「特に悩んでいることはない」と回答した人は18.8%だった。

  • いま、多くの投資家が「売り時」を考えている理由

    いま、多くの投資家が「売り時」を考えている理由

今回の調査では、個人投資家が株式投資で最も知りたい情報は「売り時」、最も悩んでいることも「売り時」であり、知りたい情報の2位は「買い時」。売買のタイミングに関する情報を求めている人が多いことがわかった。しかしながら、昨年2月に行われた同様の調査では、1位「銘柄」、2位「買い時」、3位「売り時」だったことから、この1年で、上位3つが逆転していることが明らかに。

この結果を受けて同社は、「2024年は多くの銘柄で株価が上昇し、それらが含み益となっていることで、現在は買うことよりも売ることのほうに意識が向いている人が多くなっているようです。そして、株式投資の経験が長くなるほど『売り時』に頭を悩ませる人が多くなるのは、堅調に上がっていた株価が突然下落するという経験を過去に何度も積んでいるからなのかもしれません」と分析している。