俳優の松坂桃李が、2027年に放送されるNHKの大河ドラマ『逆賊の幕臣』で主演を務めることが3日、明らかになった。同日、東京・渋谷の同局で制作・主演発表会見が行われ、松坂、脚本の安達奈緒子氏、制作統括の勝田夏子氏が出席した。

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    2027年大河ドラマ制作・主演発表会見に出席した松坂桃李

大河ドラマ第66作となる『逆賊の幕臣』は、幕臣・小栗上野介忠順を主人公にした幕末の物語。小栗は“勝海舟のライバル”と言われた男で、日本初の遣米使節となって新時代の文明を体感し、新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才だが、明治新政府に“逆賊”とされ歴史の闇に葬られた。本作では、忘れられた歴史の“敗者”=幕臣の知られざる活躍を描き、小栗が国内外の諸勢力と繰り広げる外交・情報戦にスポットを当てる。

松坂は「自分がまさか大河ドラマの主演をやらせていただく日が来るなんて微塵も思っておりませんで、この話をいただいたときに本当にびっくりしました」とオファーを受けたときの心境を明かした。

続けて、「果たして本当に自分にできるのか、すごく不安だったんですけど、プロデューサーの勝田さんと脚本家の安達さんのお話を聞いて、この2人が生み出す『逆賊の幕臣』という作品に改めて自分も参加したいと強く思いました」と述べ、「僕はこの仕事を始めて16年ぐらいとまだまだ短いですが、いろんな作品に携わらせていただいた経験とか知識とかすべての引き出しを開けて、この作品に注ぎ込んで、30代最後の作品にしようと思っています」と意気込んだ。

松坂は2009年に特撮ドラマ『侍戦隊シンケンジャー』で俳優デビューを果たし、「殿」と呼ばれるシンケンレッド/志葉丈瑠を演じた。

大河ドラマで再び「殿」と呼ばれる人物を演じることに、松坂は「『シンケンジャー』から16年余り。『シンケンジャー』のときは20歳だったので、いろんな作品を経て、36歳になって、36歳なりの人生を経た殿を見せたい」と笑顔で話した。

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