大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)のトークイベントが2日、神奈川・NHK横浜放送局 1Fアトリウムで開催され、井之脇海(小田新之助役)、小野花梨(うつせみ役)、久保田紗友(松の井役)が登壇した。

  • 「“べらぼう”スペシャルトークin横浜」に登壇した井之脇海

江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛ける。

井之脇は本作が4度目の大河ドラマ出演。森下氏が手掛けた『おんな城主 直虎』では、高橋一生演じる小野政次の甥・小野万福を演じた。

井之脇は、新之助としての所作について「今回、吉原の町人がメインで武士があんまり出てこない。町人の中で、すっとした構えとか凛とした姿勢で、皆さんとの育った環境の違いが出たらいいなと思っています」と語った。

そして、新之助の立ち姿に関して「刀に手を置く」ことを意識していると言い、「『おんな城主 直虎』のときの役の叔父さんにあたる高橋一生さんの立ち姿を継承している」と説明。「もちろん作品は違うので別なんですけど、同じ森下さんの本ですし、周りに武士がいないからこそ、あえて……」と話した。

SNSでは、“小野仕草”を新之助が継承していることに「新之助の小野仕草…じーん」「政次譲りの刀に腕を預ける仕草がべらぼうでもみられて」という声も上がっている。

視聴者の反応に、井之脇は「うれしいです」と喜び、「時代劇は数少ない継承できる芝居。昔から脈々と受け継がれている所作を僕たちがしっかり継承しなければいけない。その中で小野仕草もつないでいけたらという思いだったので、それに気づいてくださった方がいたらうれしいです」とコメント。「『べらぼう』を見る上ではいらない要素かもしれないですが、それが一人ひとりの人間らしさにもつながっていると思って」と思いを語った。

なお、同イベントへの応募数は695件(1208人)、当選は78件(130人)で倍率は約9倍。イベント模様は、3月8日深夜(総合 24:10~24:40)に放送。NHKプラスでインターネットでの同時配信/見逃し番組配信(放送後1週間)も実施。

(C)NHK