いよいよ年度末になり、別れのシーンを迎える人もいるでしょう。今回は、よく耳にする「Good bye, Thank you!」とは一味違った、英語での別れのあいさつをシーン別に紹介します。
■日常使いしやすいお別れフレーズ
1. Farewell and take care of yourself. (さようなら、お体に気をつけて)
どのような場面でも使われる、一般的な別れのあいさつです。Farewellという語は、よく、Farewell Party「お別れ会」という意味で使われます。Take care of ~は「~の世話をする」、つまり、「あなた自身の世話をして」から「お体に気をつけて」という意味になります。
2. Let's keep in touch! (連絡を取り合いましょう!)
離れていても連絡を取り続けようという場合に使用されるカジュアルな表現です。Let's keep in touch with me! などと表現されることも多いです。英語の touch は文字通り「タッチする(触る)」という物理的な接触ではなく、精神的な接触を表します。
3. We are friends wherever we are. (どこにいても友だちだよ)
海外など遠方へ行く同僚や友人などへ送られるフレーズです。wherever ~は「~はどこにいても」、すなわち、「私たちはどこにいても」という意味です。「しばらく会うことはないけれど……」というニュアンスが含まれています。
4. Thank you for always standing by my side. (いつも支えてくれてありがとう)
お世話になった人たちに、今までの感謝を伝えるときに使用します。stand by ~は「~の側にいる、~を支える」という意味があります。映画『Stand by Me(スタンド・バイ・ミー)』のstand byを思い出すとわかりやすいかもしれません。
5. Goodbye and thanks for everything. (さようなら、これまでありがとう)
4と同じようになりますが、少しカジュアルな印象を与えます。長い期間でなくても、その日一緒に過ごした人にも使用されます。Thank you for ~とThanks for ~は同じ意味の表現だと思ってください。
6. We are going to miss you. (いなくなると寂しくなるよ)
お別れする人に対して、寂しさを伝えるカジュアルな表現です。missは日本語の「ミス(間違い、失敗)」ではなく、「(人がいないことそ)寂しく思う」という意味で、日本語の「ミス」はmistakeと言います。
7. Take care and don't forget about me! (元気でね、私のこと忘れないでよ!)
forget は「忘れる」という意味なので、don't forget about meは「私について忘れないで」という意味になりますが、慣用的な表現でユーモラスのあるニュアンスが含まれています。話の終わりなど、笑いを誘う場面でもよく用いられます。
■ビジネスで使える"別れのあいさつ"
8. I wish you all the best for the future. (あなたの将来が素晴らしいものになりますように)
海外赴任や留学など、新たなチャレンジをする人に向けて、比較的フォーマルな場で使用される表現です。I wish は、I hope など以上に強い願いが込められているニュアンスがあります。
9. I was honored to work with you. (一緒にお仕事できて光栄でした)
同僚とのお別れで使用される、ややフォーマルな表現です。honored には「光栄である」という意味があります。アップル創業者スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式での一説が有名です。
I am honored to be with you today for your commencement.
今日のこの卒業式でお会いできて光栄です
10. Best of luck in your new journey. (新しい旅立ちに幸運を祈ります)
転職や留学など新しい挑戦をする人にかけられる表現です。上司や先生など目上の人が、部下や生徒に対して使用するケースが一般的です。new journeyとは「新しい旅」の文字とおり「新しい挑戦」となります。
3月は別れや旅立ちのシーズンであると同時に、新しい生活がスタートする季節。みなさんにとって新生活がすてきなものでありますように。