フジテレビ系ドラマ『119エマージェンシーコール』(毎週月曜21:00~)の第6話が24日に放送。SNSでは、佐藤浩市の名が多く挙がっており、「聞くことの大切さ」について多くのユーザーが改めて考え直すようなコメントが散見された。
横浜市消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線”に立つ、指令管制員たちのリアルを描く同ドラマ。今回は、ジョブ・ローテーションで、現場担当の消防救助隊・上杉昴(酒井大成)が司令課に来ることになり、粕原雪(清野菜名)ら司令管制員たちの対応に上杉が疑問を持つ様子が描かれた。
現場の大変さや効率を考えていた上杉だが、ある通報を受け取る。それは通報者がとてもではないが応対ができないような緊迫した現場からの通報で…。見かねた堂島(佐藤浩市)が電話を受け継ぎ、事なきを得たが、現場経験者として慢心気味だった上杉の心はへし折られることになる。そんな上杉に堂島は言う。
「ひたすら聞くんだよ、通報者の声を、音を。その上で想像力を使って自分の引き出しから言葉を選ぶ。それが正しいことを祈りながらな。それを繰り返して繰り返して対応力を培うんだ、それしかないんだよ」
この言葉に、X(Twitter)では「聞くことの大事さ」「聞くしかないんだな」「こうやって電話の向こうの人たちは話を聞いてくれるんだな」「自殺志願者からのコールもあんなに親身に聞くシーンには驚いた」などの声が上がり、普段何気なく我々が「聞いている」ことの奥深さに気付かされたようだ。
同時に、「聞く」ことを重視した脚本・演出であることから「電話対応だけでドラマが成立しているのもすごい」といった目の肥えた意見も多く上がっていた。
佐藤浩市へのコメントはこれにとどまらずラストシーンでも…。第6話は、TVerとFODで見逃し配信。FODでは全話配信されている。
【編集部MEMO】
『119エマージェンシーコール』第7話
粕原雪(清野菜名)が受けたのは、吐き気で苦しむ女性からの通報。女性は名前や居場所を伝えたあと、言葉を発せなくなってしまう。雪は副台の箕輪健介(前原滉)のアドバイスのもと救急車を出場させる。
その後、雪が先程の通報の報告書を読んでいると、女性は救急隊が到着してからも声を出せず、筆談で対応したと記されていた。報告書を見た箕輪が女性の症状を考えていると、雪は即座に失声症だと告げる。そして、雪は姉の小夏(蓮佛美沙子)が5年前頃から失声症になったことを話した。話を聞いていた新島紗良(見上愛)は、雪が消防に転職した時期なので、それが関係あるのではないかと問いかけ…。
上杉昴(酒井大成)が声で通報出来ない人への対応はどうするのかと言い出すと、高千穂一葉(中村ゆり)が田中悠(三浦りょう太)と現れる。研修で教えたはずだと言う高千穂に、兼下睦夫(瀬戸康史)も「聞いてなかったんだろ?」と手厳しい。高千穂は音声通話が難しい方への啓発チラシを作ったと改めて説明。しかし、システム利用のためには事前登録が必要だという。
司令センターに戻った兼下は、女子中学生から妹を突き飛ばしてけがをさせたとの通報を受ける。動揺する女子中学生を落ち着かせようとする兼下。そんな時、雪が受けた通報は姉妹を目撃した男性からで…。