肥薩おれんじ鉄道は、ダイヤ改正を2025年3月15日に実施すると発表した。利用状況に応じた時刻の見直しや、九州新幹線およびJR鹿児島本線との接続改善を行うとしている。2月1日から実施している「一部列車の運休」はダイヤ改正後も継続する。
ダイヤ改正後、平日の運転本数は上り23本・下り28本、土休日の運転本数は上り21本・下り25本に。現行の運転本数と比較した場合、平日は上り・下りともに1本ずつ減便、土休日は上り・下りともに2本の減便となる。
今回の改正で、早朝時間帯の一部列車を毎日運行から平日のみの運行(土休日運休)に変更。出水駅5時11分発・八代駅6時32分着の上り列車と、八代駅6時41分発・西出水駅8時5分着の下り列車が対象となる。午後から夜間にかけての運転間隔については、待ち時間の均等化を目的とした運転間隔の調整を実施。八代駅から佐敷・水俣方面の最終列車は現行の八代駅22時39分駅から31分繰り上げ、同駅22時8分発に変更するとともに、始発駅を新八代駅に変更して九州新幹線との接続を改善する。
九州新幹線およびJR鹿児島本線との接続改善もダイヤ改正の大きな柱とされた。例として新八代駅に乗り入れる17時台の下り列車の発車時刻を見直し、下り「さくら409号」からの乗換時間を現行の1分から12分に延長。出水駅で20時台の下り列車の発車時刻を変更し、下り「さくら563号」からの乗換時間を現行の5分から7分に延長する。川内駅で上り列車の発車時刻を調整し、出水駅を8時6分に発車する上り「さくら544号」へ乗換え可能となるよう変更。JR鹿児島本線との乗継時刻も調整され、接続がよりスムーズになるよう改正される。
運転士不足により6月30日までの運休が決まっている観光列車「おれんじ食堂」については、7月1日以降も「運行再開は未定」とされたが、「おれんじ食堂」の車両を使った代替企画を実施する予定があり、企画はそのつど発表するとのこと。2月1日から実施している始発から8時台までの一部列車の運休については、ダイヤ改正後も当面継続される。