近畿日本鉄道は、大阪・関西万博の来場者に向けて奈良と伊勢志摩をPRすることを目的に、新たなラッピングトレイン2編成をけいはんな線で2月25日から運行すると発表した。

  • 「奈良旅絵巻」「伊勢志摩旅絵巻」ラッピングイメージ

ラッピングトレインの外観は、妖怪をテーマに社会風刺やユーモアを織り交ぜたポップな要素の作品を手がける奈良県在住の書家、逢香(おうか)氏による大胆な「書」と繊細な「墨絵」を取り入れたデザインに。2編成それぞれ「奈良旅絵巻」「伊勢志摩旅絵巻」として登場する。

7000系(6両編成)による「奈良旅絵巻」は、奈良公園や吉野といった風景写真とともに、「奈良公園」「吉野」などの書と、鹿など奈良の象徴的なモチーフを墨絵で表現したデザイン。2月25日から運行開始する。7020系(6両編成)による「伊勢志摩旅絵巻」は、英虞湾をはじめとする伊勢志摩の象徴的な風景写真に加え、「伊勢神宮」「英虞湾」などの書と、伊勢海老など伊勢志摩の魅力を表現した墨絵が車両を彩るデザイン。3月19日から運行を開始する。

  • 車内にも観光をPRするポスターを掲示する

  • 「奈良旅絵巻」「伊勢志摩旅絵巻」運行区間

どちらのラッピングトレインも、沿線の観光スポットや旬のイベントを紹介するポスターを車内に掲出。関西万博の開催地である夢洲から、奈良や伊勢志摩への観光促進を図る。大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の中央線にも乗り入れ、夢洲~長田~学研奈良登美ヶ丘間で運行される。