JR東日本東北本部は20日、昨年7月の大雨にともない運転を見合わせていた奥羽本線新庄~院内間の運転再開について発表した。同区間は2025年4月25日の始発列車から運転再開する予定。GV-E400系およびキハ110系の快速・普通列車を設定する。

  • JR東日本の電気式気動車GV-E400系。写真は五能線などに導入された編成

新庄~院内間の運転再開に関して、JR東日本東北本部は昨年10月、「サステナブルで災害を受けてもより早期復旧が可能となる鉄道として、電気式気動車(GV-E400系)を導入し、電車線(架線)設備を順次取り外します」「一部区間では電気式気動車に加え、従来の気動車(キハ110系)による列車の運行も検討しています」と発表していた。

復旧工事完了の見通しが立ったことを受け、新庄~院内間で実施している代行バス輸送は4月24日で終了。4月25日の始発列車から列車による運転を再開する。同区間の列車は下り9本・上り8本を設定し、いずれも新庄駅で山形方面の普通列車または山形新幹線「つばさ」と接続を図る。運転再開する区間の列車のうち、下り2本(朝および夕夜間に運転)・上り1本(朝に運転)は新庄~真室川間の普通列車として運転し、車両はキハ110系を使用する。

その他の下り7本・上り7本は電気式気動車GV-E400系を使用。朝の上り1本、夜間の下り1本は新庄~秋田間の普通列車として運転する。残る下り6本(快速列車2本、普通列車4本)・上り6本(快速列車1本、普通列車5本)はすべて新庄~横堀間の運転とし、院内駅または横堀駅で秋田方面の普通列車と接続を図る。「新庄駅から下り列車で湯沢・横手方面をご利用の際は横堀駅、横手・湯沢方面から上り列車で新庄方面をご利用の際は院内駅にて、同一ホームでのお乗り換えが可能です」とのこと。