日本証券業協会、日本取引所グループ、投資信託協会は2月12日、トークイベント「今年こそ!一から学ぼう『NISA教室』」を開催。俳優の菊川怜さん、野球解説者の槙原寛己さんをゲストに、東京都中央区・KABUTO ONEで開催されたイベントの様子をレポートします。

  • トークイベント「今年こそ!一から学ぼう『NISA教室』」

    トークイベント「今年こそ!一から学ぼう『NISA教室』」

トークイベントの冒頭では、日本証券業協会会長の森田敏夫氏が開会のあいさつを行い、続いて、ゲストとして俳優の菊川氏、野球解説者の槙原氏、そしてファイナンシャルプランナーの川口氏が登壇し、NISAや資産形成についてトークを繰り広げました。

はじめに司会者から、NISAに対する印象や活用状況について質問がなされました。

―― NISAについてどのような印象をお持ちでしょうか? すでにご活用されていますか?

菊川さん:口座は持ってるんですが、その後3人の育児に追われて、冷静に1人で考える時間があまりなくて、手つかずになっちゃってるところもありますけど、周りのママ友に話すと絶対やった方がいいよというような話題になるくらいすごく浸透してきて、皆さん興味持ってる人入られてる方多いんだなっていう印象です。

槙原さん:私も現役時代から株式投資とかそういうものにはすごく興味を持ってた。未だにちょっと続けてて損ばっかりしてたんで、カブソンというふうに言われてたんですけど。NISAとかそういうのはもうちょっと早めにいろいろあれば、もっとゆっくりとした投資をしておけば、一番今の年齢になってよかったかなと思うんですけど、この年齢からでもまだ遅くないっていうのもちらほら目にしましたんで、しっかりと享受したいなと思ってます。

―― 槙原さんは、新NISAが始まる前と後で何か感じている変化はございますか?

槙原さん:金額がある程度大きくなったんですけども、やっぱりそういう部分では恒久化というところは非常にゆっくりしたスパンで考えることができると思いますんで、僕らの年齢はちょっと遅いけど、とにかく若い世代の人たちがそういうものに興味を持つという点では非常にいい制度ができたなと思う。うらやましいなと思ってます。

ここで、ファイナンシャルプランナーの川口氏から、NISA口座に関する統計結果が紹介された。川口氏いわく、「昨年の9月末に金融庁が調査した統計によると、今NISAの口座数は2,500万口座開設されており、NISAは18歳以上の方が1人につき1口座しか開けないことを考えると、なんと約4人に1人がNISA口座を持っていることになる」という。

この結果を受けて、2人は……

槙原さん:すごいですよね。TVとかCMで目にするっていうのがよくなってると思うんですけど、若い世代が興味持つことによってどんどん広がっていくと思うし、そういうのが一番大事だと思うんですよ。だから僕らは遅くてもまだ間に合うというところ、人生100年時代という考え方とか、そういう点では非常にいい制度ができてこれから多分見直しでもっといい形になる可能性だってない話じゃないですからね。すごくいいなと思ってますね。

菊川さん:私ももうやらないって本当勿体ないなっていう感じで、ゆっくりしたスパンでコツコツ、大きな差が後についてくるじゃないですか、やっぱり時間というのもすごい武器になるので、でもやりながら投資についてもちょこちょこ勉強している形になると思うので。これ始めなきゃ本当に損だなと思って、始めたいと思います。

―― 元々槙原さんは、どようなきっかけでNISAをはじめられたんですか?

槙原さん:やっぱりこつこつも大事だなと思って。しっかりとした制度があるうちはそういうのはいいなと思ってるんですけど、でももうちょっと枠が大きければいいなと思ってた。でも本当にもう、みんな僕の周りの人たちも聞いてきたりする人が多くなってきたってことは、非常にいい流れだと思います。

―― 本日別の会場で近所の小学生が「遠足授業」としてお金の流れについて学ぶ授業が行われる予定なのですが、子どもたちへのお金の教育についてどうお考えでしょうか?

菊川さん(母親目線で):別会場で実施される「遠足(授業)」の話を聞いて、自分もいきたかったなと思いました。お金のことって(小さいころは)勉強するものだっていう認識は全くなくて、社会人になって運用するっていう頭が(考えが)全くなかった。知ったのがだいぶ後になってからだから、もっと前に知ってたらなと思うことがある。 本来もっとお金って自分の目的を達成するためだったり、明るい自分の実現をするためにあったりするので、もっと前向きにポジティブにとらえて、いい意味で積極的に教えてあげられたらなと思ってて。今5歳でちっちゃいんですけど、お財布をもたせて、お手伝いすると10円、って自分の労働に対して対価はいくらあってって、いくらお金がたまったって数え始めたので、まずはそんなところから始めてます。

槙原さん(子どもの教育方針):今でもアメリカで活躍する野球の現役選手には運営をしてくれる人がついてくれるんですよ。(大谷選手の話)でもやっぱり野球の選手たちも、やっぱり自分で守るとか、キャンプ中とかに当然話をするべきです。それでそういう人達が始めたよってことになって、話題になると、当然日本中でこういう人達も目を向けだしたよって話になると思うんですよ。1回言ったらどうですかね、各球団話聞いてくれたりしたら非常にいいニュースになるんでは。良い取り組みだと思います。今の小学生たちがそういう機運になっていけば、そういう人達が育っていけばと。

―― 最後に、NISAをはじめた方やはじめたいと思っている方にメッセージをお願いします。

菊川さん:口座を持ってるもののまだ始めてないので、さっきお話があったように、始めようと思ったとき始めどきということなので、決して遅いことはないので、いまからコツコツと、将来何があるかわからない不安もあるので。周りの人と話を共有しながらコツコツと楽しんで初めていけたらいいなと思いました。

槙原さん:配当とりたいじゃないですか。逆に今ですよ。勇気もらいましたんで、やろうかと思いました。

  • 遠足授業の様子

    遠足授業の様子

また、トークイベント終了後、2人は別会場で行われた「遠足授業」にも登場。都内の小学生5・6年生54名とともに、会社(株式会社)におけるお金の働きを学ぶ体験型授業に参加しました。

  • 遠足授業の様子

    遠足授業の様子

  • 「〇×クイズ~NISAのことをもっと知ろう~」に挑戦する2人

    「〇×クイズ~NISAのことをもっと知ろう~」に挑戦する2人

さらに、新しいNISAや、資産形成・証券投資について楽しく学ぶことのできる体験型ブースにも姿を見せると、2人は「〇×クイズ~NISAのことをもっと知ろう~」に挑戦することに。

  • 「〇×クイズ~NISAのことをもっと知ろう~」に挑戦する2人

    「〇×クイズ~NISAのことをもっと知ろう~」に挑戦する2人

全問正解を目指し、終始真剣に取り組みつつ、NISAの制度について楽しく理解を深められていました。

  • 「〇×クイズ~NISAのことをもっと知ろう~」に挑戦する2人

    「〇×クイズ~NISAのことをもっと知ろう~」に挑戦する2人