ヒューマンホールディングスは、「シニアの仕事観とキャリアに関する実態調査2025」の結果を1月30日に発表した。同調査は2025年1月9日~1月15日の期間、定年退職後に就労している65~74歳の男女1,000人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 「定年後に働く理由」は、1位「生活費を得るため」、2位「社会とのつながり」、3位「身体的健康の維持」

定年後に働いている理由を聞いたところ、「生活費を得るため」が一番多く54.6%が回答したが、「社会とのつながりを保つため」(43.0%)と「身体的健康を維持するため」(42.1%)が拮抗して続く結果となった。

次に、現在の職業に就いた経緯を尋ねたところ、「再雇用」(34.9%)が最も多い結果となった。次いで「異なる業界・異なる職種で転職・再就職」(25.3%)が挙げられ、定年後に新たなキャリアを構築されている人も多数いることが明らかになった。

  • 「理想的な1週間の就労日数」は「3日」が多数の一方、「実際の1週間の就労日数」は「5日」が47.7%

理想的な1週間の就労日数を聞いたところ、「3日」(31.2%)、「4日」(29.9%)、「5日」(28.7%)と続く一方で、実際の就労日数は「5日」(47.7%)が最も多い結果となった。

次に、理想的な1日の就労時間については「8時間」(22.0%)、「6時間」(20.2%)、「7時間」(20.0%)と続き、実際の就労時間においては「8時間」(37.6%)が最も多い結果となった。

  • 「職場に取り入れてほしいと思う制度」への希望は「特になし」が最も多いが、就労日数や就労時間は減らしたい傾向が強い

職場に取り入れてほしい思う制度を尋ねたところ、「特になし」(44.0%)が最も多く、現状に対して不満はないように思われる一方で、「週休3日」(25.5%)、「短時間勤務」(22.5%)と、休日や就労時間に対する総計は48%にのぼり、働く日数や時間を減らしたい意向も見受けられた。

現在の仕事における悩み・困りごとにおいても、「悩み・困りごとはない」(44.0%)が最も多い結果となった。2番目には「収入が少ない」(23.5%)が挙げられ、「体力的にきつい」(16.3%)、「就労時間が長い」(11.5%)、「就労日数が多い」(8.7%)が続く結果となった。