ZENB JAPANは1月29日、「ZENBブレッド」シリーズから、新作「ZENBブレッド きなこあん」を発売した。同日、「リセット腸活法『グルテンコントロール』セミナー&『ZENB ブレッド』新商品体験会」が実施され、リセット腸活や新商品の概要が説明された。
■「リセット腸活」とは?
前半では、医療法人社団正令会みらい胃・大腸内視鏡クリニック院長 福島正嗣先生が「リセット腸活」について説明。ゲストには、腸活の火付け役でモデルの加治ひとみさん、モデルとして活動しながら数々の温浴・サウナ施設などのプロデュースも行っている笹野美紀恵さんが登壇した。
福島先生は「日々外来で診察していて、腸疲れの状態の患者さんが非常に多い」と話す。腸疲れとは、水分を吸収するなど基本的な腸の機能が低下した状態。腸は食物の消化吸収だけでなく、体の免疫の7割に関与しており、幸せホルモンであるセロトニンも分泌している。腸内環境が乱れることで、心身ともにさまざまな不調を引き起こすという。
具体的には、便秘、下痢、腹部膨満感、胃腸以外では肌荒れや倦怠感、片頭痛、アトピーや花粉症などアレルギー症状などの悪化するといった症状がでる。
「腸疲れの主な要因はストレス、食生活、睡眠の3つですが、自分でコントロールできるのは食事のみ。食生活を変えると嬉しいことがたくさんあり、たとえば胃腸症状の改善、肌質の改善や向上、ダイエット効果、アレルギー症状の改善、また高血圧でお薬を飲んでいる方はお薬を減らせるという可能性もあります」(福島先生)
続いて「リセット腸活」について紹介。「そもそも、現代人は腸の粘膜が荒れている人が多い」という福島先生。この状態でヨーグルトを食べたり、食物繊維を摂ったりしてもなかなか効果がでず、腸活迷子になる可能性も。そのため、1回引き算(リセット)し腸を綺麗にしてから、足し算(腸活)することが理想だと話す。
リセットする方法は、炎症を起こす食べ物を減らすことが最優先。まずは主食のコントロールが大切で、特にグルテンのコントロールが効率よく結果が出やすいそう。
実践方法については「まずは2週間。主食やおやつ、パンやパスタなどの小麦製品を控えて、グルテンフリー商品に置き換える。これだけでも効果絶大ですが、プロバイオティクスやプレバイオティクス、ファスティングを組み合わせていくとすごく良いと思います」と話す。
リセット腸活という言葉を初めて聞きたという加治さんは「私は腸活するうえで、良い菌(プロバイオティクス)を摂ること、プレバイオティクスを摂ること、菌が働きやすい環境を作ることの3つを大切にしてます」とすでに取り組んでいたことを明かし、「これからリセット腸活使わせていただきます」と笑顔を見せた。
笹野さんは「最近はテレビやスマホなど情報が多く、常に興奮状態になっていると思います。お風呂にもスマホを持って入る人も多いですが、サウナは強制的にマインドをオフすることができる。入って3,4分たつと、熱があがって脳がオフになるので、そこで大きく吸ってはいて……ということをやってほしいです」とサウナでよりリラックスするポイントを教えてくれた。
その話を受けて福島先生は「吸うことばかり意識するのではなく、はくことも意識することで、次の空気を取り入れるために非常に有効。副交感神経が刺激されるので、結果として内臓や腸の動きがすごく良くなります」と話す。
最後に福島先生は「リセット腸活は、腸活の効果を最大化するためのステップです。中でも、グルテンコントロールは、腸内環境を整えるうえで非常に重要。まずは2週間試すことで体の変化を実感できる方も多いので、ぜひ実践していただきたい」とメッセージを送った。
■新商品「ZENBブレッド きなこあん」が登場
後半では、ZENBブランドと新商品について紹介された。ミツカングループから誕生したZENBブランドは「サステナブル、人と地球どちらにも優しい永続的なブランドを目指そうということで、普段捨ててしまっているような植物の皮や芯などを可能な限り丸ごと使うことをコンセプトにしています」とZENB JAPAN マーケティンググループの佐藤武氏は話す。
同社は「黄えんどう豆」に注目し、商品を展開。グルテンフリーはもちろんのこと、食物繊維や植物性たんぱく質もたっぷりで、鉄や亜鉛、カリウムなどミネラルも豊富。なのに、小麦や白米より糖質ひかえめで、脂質も低いというおいしくヘルシーな食となっている。
「黄えんどう豆に出会ってから、事業ブランドが大きく変わり、成長期を迎えています」と佐藤氏。黄えんどう豆をベースに、2020年にはヌードルを発売。そのほか、ミールやスナックなどを展開しており、シリーズ累計販売食数は2,800万食を突破した。
同社調査によると、約8割がグルテンフリーを知っていると回答しており、そのうち4割強が今も何かしらグルテンフリーを取り入れているという結果に。また、女性が興味のある食習慣について聞いてみたところ、「腸内環境改善」に次いで「グルテンコントロール」が上位にあがってきているそう。
さらに、ZENBユーザーの購入理由について、直近では約6割近くが「グルテンフリー」と回答。この6割を押し上げたのが、ブレッドを発売したタイミングだと佐藤氏は話す。
そこで、今回登場した新商品「ZENBブレッド きなこあん」について、同社 マーケティンググループの伊藤妃渚氏が紹介した。
ZENBブレッドは、誰もが我慢せず食べられるおいしいパンを作りたいという想いから2023年11月に発売。今の形ができるまで1,000回以上の試作を重ね、約4年の月日をかけて誕生したという。小麦粉不使用でグルテンフリーに、バターや牛乳不使用でプラントベースにしつつも、豆特有の臭みを抑えたり、原料の組み合わせや焼き上がりの工程を工夫することで、ふんわりもっちりとした新しい食感を実現している。
ZENBブレッドは常温保存が可能で、賞味期限も製造から4カ月。伊藤氏は「ロングライフパンとしても活躍しますし、忙しいときやオフィスでの食事など、気軽に食べていただけるブレッドになっています」とアピール。
これまで、「3種の雑穀」、「くるみ&レーズン」、「カカオ」、「紅茶&オレンジ」の4種を発売しており、累計販売数230万食を突破。今回は、新たに「きなこあん」が登場した。深煎りで香ばしいきなこあんと白いんげん豆のさらしあん、黄えんどう豆のもっちりとした生地で包み込み、新たなおいしさを楽しめるあんぱんに仕上げたという。