JR北海道は18日、現行の「くしろ湿原ノロッコ号」「富良野・美瑛ノロッコ号」(機関車+展望客車)について、新しい観光列車「赤い星」「青い星」の導入(2026年春から運行開始予定)にともない2025年度をもって運行終了すると発表した。
「くしろ湿原ノロッコ号」は1989年の運行開始から35年が経過。1998年に現行の展望客車を導入し、現在は4~10月頃の期間限定で、釧路~塘路間を釧網本線経由で走る。「富良野・美瑛ノロッコ号」は1998年の運転開始から26年が経過。1999年に現行の展望客車を導入し、現在は夏から秋にかけての期間限定で富良野線の旭川・美瑛~富良野間を走る。
両列車とも「大きな窓から走る自然の風を直接感じられる車両」として好評とのこと。地域の人々に支えられながら運行を継続し、多くの人に利用されてきたという。
ただし、牽引する機関車は経年45年以上、客車は経年40年以上となっており、老朽化の進行に加え、使用部品の生産中止も相次いでいるとのこと。JR北海道はキハ143形(一般気動車)を改造した新しい観光列車「赤い星」「青い星」を導入し、2026年度から運行開始予定としており、現行の「くしろ湿原ノロッコ号」「富良野・美瑛ノロッコ号」は2025年度で運行を終了することとした。今後の運行計画は決まり次第、改めて発表するとしている。