大ヒットを記録したNetflixシリーズ『極悪女王』(世界独占配信中)で、ダンプ松本とともに極悪同盟として活躍したクレーン・ユウ(本庄ゆかり)を演じたお笑いコンビ・マリーマリーのえびちゃんにインタビュー。プロレスシーンにまつわるエピソードや、ダンプ松本役のゆりやんレトリィバァとの共演などについて話を聞いた。
1980年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描いた本作。最恐ヒールに成り上がっていくダンプ松本をゆりやんレトリィバァが演じ、クラッシュ・ギャルズを結成し国民的アイドルレスラーへと駆け上がる長与千種とライオネス飛鳥を、唐田えりかと剛力彩芽がそれぞれ演じた。本格的な肉体改造と長きにわたるプロレス練習によって、プロレスシーンもほぼすべてキャスト自ら熱演。その再現度の高さにも感嘆の声が上がった。
――プロレススーパーバイザーを務められた長与千種さんからプロレスを褒められたそうですね。
「覆面被っていいからデビューしない?」と言われました(笑)。怖がらずにやれる性格で、みんなは後ろ受け身とか怖がっていましたが、私は「いける!」と思うんです。昔から運動が好きで、スポーツもずっとやってきたので。
――スポーツは何をやられていたんですか?
バレーボールです。小学校入る前からボールを触っていて、バレーボールを本格的にやっていたのは小学1年生から大学2年生までです。短大だったので。今もたまに芸人とやっています。
――もともと運動が得意というのもプロレスに役立ったのですね。
「いける!」とイメージできたらできるので楽しかったです。飛んで回って受け身を取るのもめっちゃ好きで。長与さんが褒めてくださったのは私が怖がらなかったからかもしれないですね。あとは体が丈夫だからかなと思います。
――とはいえ、技の習得は大変だったのでは?
そうですね。私はヒールなので持ち上げて投げる側が多かったんですけど、持ち上げる側はできても、持ち上がる側はたぶん苦手だと思います。体幹を使って倒立みたいに上がらないといけないので、そっちの方が大変じゃないかなと。あと、技は1人でやるわけではないので、息を合わせるのが大事だと思いました。
――印象に残っている技がありましたら教えてください。
えりかとやったダブルアーム・スープレックスという技は、覆面時代だったので「スタントでも大丈夫だよ」と監督さんが言ってくれたんですけど、「やりたいです」と言いました。練習の時にえりかとやったら1発でできて「イエ~イ!」って。そんなのが多かったですね。
――難しい技もそんなに苦労せずに!?
とにかく楽しかったです。あの時は大変だったのかなと思いますが、楽しさが勝っていたので、終わらないでほしいと思いました。
――長与さんからプロレスに誘われたとのことですが、実際に挑戦してみようという気持ちは?
それはちょっと……(笑)。本当のプロレスラーさんは本当にすごいと思うので。役としてまたやらせていただける機会があったらぜひやりたいです。