公演初日を迎えた舞台『138億年未満』の囲み取材及び公開ゲネプロがこのほど、東京・下北沢の本多劇場で行われ、作間龍斗(HiHi Jets)、桜井日奈子が登場した。
ニッポン放送開局70周年記念公演として11月23日~12月8日(11月27日、12月5日は休演)に東京・下北沢の本多劇場、12月12~16日に大阪・梅田のサンケイホールブリーゼで上演される同舞台。福原充則の作・演出で『東京キャラバンin岡山』(2019年)に上演された短編作品『小渕と韮沢』を、オリジナル青春群像劇として福原自ら書き直して新たに誕生したのが本作で、『小渕と韮沢』が上演された場所、岡山のとある海の見える町を起点に、若者でバカ者だった4人の青春を描いていく。
本作が初の外部舞台出演にして初単独主演となる作間龍斗が、主人公の小渕勲を演じる。「演劇自体の経験もなかったので、どう稽古が進んでいって今からどう本番が進んでいくのか分からない状態の主演です。うれしくもあったんですが、プレッシャーの方が大きいかなという感じです」としつつ、「桜井さんもそうですが、皆さん優しく丁寧に教えてくださるので、緊張感は程よい感じです。本番をしっかり出来る状態だと思っています」と共演者のサポートに感謝した。
主演だが、自らのことを「座長らしくしている感じではありません」という作間に対し、隣にいた桜井は「とても頼もしいですよ。座長らしくないってそんなこと全然ないです。(元々)あまり緊張しないんだよね? すごいですよ。私、震えています(笑)」と話し、「稽古場の時から余裕を感じていました」と印象を語った。
桜井の褒め言葉に思わず顔を緩めた作間は「5分前になったらとてつもなく緊張するかもしれないですよ。いつもしないんですけど、(緊張は)程よくしているので、やるべきことをやりつつ冷静に楽しみたいと思います」と力を込めた。また、同じ事務所の先輩からは「びっくりするほど何もなかったです(笑)」とアドバイスを受けなかったといい、「福原さんが作りたいものにフォーカスを当てるべきだと思ったのでそこに集中したいし、この舞台をやり切る気持ちでいっぱいです」と気を引き締めた。
岡山が舞台にした作品ということで、岡山出身の桜井が方言指導に携わったという。「岡山弁で喋るのは(ドラマや映画などで)初めてですし、中野周平(蛙亭)さんも岡山なので、方言指導というか指導しながら稽古をやっていました」と明かした桜井は「耳がすごく良いですよね。稽古初日に方言を直前まで聞いてたという話で、本読みの時に結構完璧な感じで喋れていたので、耳も良いし頭も良いんだなという感じでした」と岡山弁を上手く話している作間を絶賛。すると作間は「周りにネイティブの方がいらしてくれると自分のセリフじゃなくても盗めるのでかなり引っ張ってもらってます」と桜井や中野に感謝した。
また、同舞台で作間が演じる役柄は、高校生の頃、映画部に所属する映画好きの役。「僕がやっている小渕というのは監督を基本的にやっています。僕も映画が好きなので、そういうところでは昔の映画を知るきっかけになりました」と刺激を受けたという作間に報道陣が「これから撮る可能性は?」と問い掛けると「ここで言及するのはかなり危ない(笑)」と苦笑いも「そういう興味も湧くような機会ではあったので、そういう機会があればっていう感じはしますね」と色気を見せていた。