原田さんの歌を聴くと、彼が一方的に帯金さんにすがって生きている印象を持っていたが、取材を進めてそれぞれに話を聞いてみると、「実は帯金さんも、原田さんがいないと生きていけない人だということが分かったんです。そして、番組ではそこまで描いていないのですが、帯金さんの旦那さんも原田さんがいないとダメだという、3人が絶妙なバランスで成り立っている関係だったんです」と驚かされた。

すぐに理解することはできなかったが、3人と一緒にいると「上辺だけの感じではなく、本当にお互いが支え合っていることが実感できて、しかもすごく楽しい空間なんです」と、この関係が成立していることに納得。原田さんいわく「『ママレード・ボーイ』みたいな三角関係」とのことだ。

  • 宅飲みする原田浩司さん(左)と帯金ゆかりさん (C)フジテレビ

何も手につかない…唯一行っていた帯金さんの歌作り

学生演劇の先輩・後輩だった帯金さんと原田さん。帯金さんが現在の夫と同棲している時から、原田さんもそこに入って3人の付き合いがあった流れで、帯金さんの結婚パーティーで夫のリクエストに応えてパフォーマンスしたのが、原田さんが帯金さんへの思いを歌うことになるきっかけだった。

帯金さんの夫はライブハウスで活動しており、「原田、一緒に出るぞ」とステージに上がることも。そんな中、コロナ禍で原田さんは重いうつ病を患い、何も手につかなくなってしまったが、唯一行っていたのが、帯金さんの歌をノートに書くことだった。それから、毎週新曲を披露し続けることが、リハビリを兼ねてのルーティーンとなり、心を支える生きがいにもなった。

原田さんが歌うのは、「帯金さんの紹介ソング」だが、その歌詞はかなり脚色されているのだそう。だが、帯金さんはそれを否定するどころか、歌詞に描かれた自分を目指している部分があるといい、そうした点からも広瀬Dは「2人の補い合っている関係性が見えてきます」と実感した。