独立系の時計・宝飾総合卸会社、東海時計商事が「ビジネスの印象を左右する社会人の腕時計選び」について解説している。
スーツに似合う腕時計の選び方4つのポイント
同社の店舗コンシェルジュ・井上誠氏によると、スーツに似合う腕時計の選び方のポイントは4つ。
1点目は「シンプルなアナログ時計」であること。デジタル時計はややカジュアルな印象を与えるため、ごく一部の職種を除いて避けた方が無難だという。
2点目は「派手な時計はNG」。ビジネスシーンで派手な時計が相手に好印象を与えることは低いため、宝石付きや金無垢の時計は避けた方がいいとのこと。
3点目は「自分の手首に合った時計サイズを選ぶ」。自分の手首に対して時計が大きすぎるとワイシャツの袖口に引っかかる機会が増えるため、手首に合ったものを選ぶとよいという。
4点目は「清潔感を大切に」。年季の入った時計を使うことは問題ないが、サビていたり、ベルトがボロボロだと印象がよくないため、日頃のお手入れを欠かさないようにする。
業種に適した腕時計を選ぶには?
時計はさまざまなタイプがあり、業種に適した自分に合う腕時計を付けることで印象も大きく変わる。例えば営業職なら、シンプルで悪目立ちせず、オーソドックスで実用性を兼ね備えた「3針時計」がおすすめとのこと。販売職であれば、"ラグジュアリー""カジュアル"など、勤務するお店の雰囲気に合った時計を選ぶとよいという。
技術職なら、デザインよりも機能面で職場環境に対応できる時計が使いやすい。一方、クリエティブ職であれば、オーソドックスなラウンド型よりも、自分のセンスを端的に表現できるデザインの時計を選ぶのもおすすめだという。
冠婚葬祭やビジネスの場で気を付けることは?
ビジネスの場で、スマートウォッチを付けることについて、井上氏は「着用しても何の問題もありません」と答えている。ただし、商談や打合せの際には、メッセージや各種アプリの通知などはオフにしておくことをすすめている。
また、結婚式では、ゴールドなどの派手な腕時計や、大量の宝石がついた時計の着用はNG。葬式・葬儀では、ベルト素材に蛇革やワニ革を使用したものは殺生を連想させるため、選ばないのがマナー。ゴールドなどの煌びやかな時計や、シンプルでも超高級ブランドの時計はマナー違反になるので注意が必要とのこと。
社会人におすすめの腕時計3選
井上氏は、社会人におすすめの腕時計を3つ挙げている。
「TAG Heuer(タグ・ホイヤー) カレラ デイト」は、程良く知名度もあり、ラグジュアリー過ぎず、安すぎもしないいいバランスの時計。シンプルなデザインでオン・オフ問わず使うことができる。
「Sinn Spezialuhren(ジン スペツィアルウーレン)」は、過酷な環境で任務に就くプロフェッショナル用の特殊時計を展開するブランド。「556.A.RS」は、視認性と頑強さに特化しており、シンプルで飽きが来ず、ジワジワと愛着が湧くデザインが特徴となっている。
スポーツの公式時計にも採用された実績を持つ精度の高いブランド「TISSOT(ティソ)」。「PRX POWER MATIC80 35mm」は、35mmという小振りなサイズなので、男女問わず使うことができる。