元プロ野球選手で野球解説者の岩村明憲氏が2日、YouTubeチャンネル『ダグアウト!!!』で公開された動画「2006年WBCでのイチローの神名言とは!? お二人が選ぶ『ホームランBEST1』を発表!」に登場。靭帯を3本切ったクロスプレーの裏側について語った。

  • 岩村明憲氏 =BSJapanext提供

清原和博氏の影響

ますだおかだ・岡田圭右の「当時から、身体の、胸板の分厚さね。メジャー行ってからも分厚くなったんちゃうん?」との問いに対し、「背が低いんでね。当たり負けしないようにってのはありましたね」と答えた岩村氏。

「当たり負け……それ力士の話やん」とツッコミを入れる岡田に対し、岩村氏は「今の子たちはいいですよ。コリジョンルールで守られてる」「とくに、ゲッツー崩しって、ダブルプレーで選手のほうにスライディングが来る。今はそういうルールがちゃんとできたので、選手はベースにしかスライディングいかない。でも僕らの時代は余裕でいきますね。もう何人に刈られたか」と説明した。

さらに、岩村氏は「だから、いまだに僕にスライディングした選手の名前は覚えてますよ」と続け、タンパベイ・デビルレイズ(現タンパベイ・レイズ)所属時、2009年5月24日の試合で8回に二塁の守備についた際、一塁走者の激しいスライディングを受けて左膝を負傷し、左膝前十字靱帯断裂と診断された当時を回想。

「根に持つというか、あそこから僕の野球人生は落ちたんです」と本音をぶっちゃけながら、「現役のうちはあえて言わなかったんですよ。負けたくないと思ってたんで」「昔、清原さんにデッドボールを受けても絶対に痛がらないってことを、マンツーマンで食事してるときに教えてもらったんですよ」「『痛い素振りを見せたら、ピッチャーに負けた気になるやろ』って言われた時に『俺もそれやな』って」と、清原和博氏の影響があったことを明かした。

だが、件のクロスプレーの際は「スライディングもデッドボールも痛がらないようにしてたんですけど、さすがに痛かったんです。靭帯3本いきましたからね」と振り返っていた。

【編集部MEMO】
『ダグアウト!!!』(BSJapanext 毎週火曜22:00〜)は、プロ野球選手・OBたちが「ダグアウト」(試合中に監督や選手が待機するベンチ)で話すような球界のアレコレを語る野球トークバラエティ番組。自分が一緒にプレーしたい選手を選ぶ「俺のベスト9」、子どもたちからの野球に関するさまざまな質問にゲストが直球で答えていくコーナー「教えて! 野Q塾」など、野球好きにはたまらない企画が見どころ。