フジテレビの動画配信サービス・FODでは、20日に開催された若き俳優たちに向けたワークショップ『君たちはどう演ずるか?』を、2025年に配信する。

  • 杉田成道氏(左)と仲代達矢

このワークショップは、次世代を担う若手俳優、クリエイターに向けて、当代の名優たち自身がたどってきた俳優としての人生、そして、そこから得た“演技とは、何か”というテーマを語り、これから演技、演出等と真摯(しんし)に向き合う上で参考にしてほしいという想いから、企画に至った。

20日、初回ワークショップが、フジテレビ湾岸スタジオで開催された。講師は、91歳で現役の俳優、唯一の文化勲章受章者であり、黒澤明、木下惠介、小林正樹など、名監督の作品への出演が多数ある仲代達矢が登壇。国際的にも名優として知られる仲代が若き俳優たちに何を語ったのか。そして、仲代達矢とは旧知の間柄の演出家兼監督・杉田成道氏と、作家・池端俊策氏、プロデューサー・若泉久朗氏が司会を務める。

俳優とは、生涯を懸けて高き頂を目指す者、演ずるとはどういうことか、ひたすらに己に問いかける存在――70年を超える俳優人生を振り返りながら、名優・仲代達矢が、どのようにして今に至ったか、どのような苦闘があったか。壁にぶつかり、もがき、何をつかみとったと実感したのか。俳優にとって何ものにも代えがたい貴重な経験を若手俳優へ伝えている。

次回以降も、名優と呼ばれる俳優が登壇し、ワークショップを開催される。

杉田成道氏は「日本でこのような企画をやるのは初めてのことなので、不安も多いですが、若い俳優さんやこれから俳優を志すたくさんの人々にとって、少しでも参考になればと思って始めました。登壇される名優の方々には負担も大きいでしょうが、日本の文化のためにと思って、一肌脱いで頂いた次第です。これからどこまで続けられるか、できるだけ裾野を広げていきたいと考えてはいますが、たくさんの人々の支援があってのことなので、ご協力を切に願っています」と話している。

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