俳優の神尾楓珠が、主演を務めるフジテレビ系スペシャルドラマ『最寄りのユートピア』(25日22:00~)のメインテーマを歌っていることが16日、明らかになった。

  • 神尾楓珠(左)と北香那

神尾は今作で、ミュージシャンとして成功することを夢見て、路上ライブを中心に活動するシンガー・ソングライターの主人公・工藤隆司を演じ、ギターの弾き語りをドラマ初披露。今回、書き下ろされたメインテーマ「背中合わせ」は、劇中で隆司が偶然出会った木崎夕莉(北香那)と過ごす時間の中で、本楽曲を制作しながら心を通わし人生に希望を見いだしていくということで物語の重要なカギを握るものとなっている。

8月下旬に行われた人生初となるレコーディングを緊張と不安の面持ちで迎えた神尾は、部屋に入った際には手を触ったり、スタッフの声かけにもはにかんで答えたりするなど落ち着かない様子だった。そんな中、1回目の歌唱。歌い始めた途端に雰囲気はがらりと変わり、特にサビの盛り上がりでは手振りをつけるなどの余裕も見せながら歌に入り込んでいた。

その後、作詞・作曲を担当した岸洋佑らからの指導が入り、その都度微調整を重ねながら楽曲を歌い続ける。神尾は伝えられたアドバイスをしっかり自分の中で解釈し歌のクオリティーを上げ続け、最後には歌への自信をみなぎらせた表情をしていた。

これまでにバラエティ番組で歌声を披露した際、SNSには絶賛する声が数多く寄せられた神尾だが、ドラマで歌唱するのは本作が初めて。2021年8月のパーソナルブック『神尾WHO’S?』発売記念イベントでは、ギターの弾き語りを披露しているが、今作のために多忙なスケジュールの合間を縫って歌唱の猛練習を重ねている。

また、ポスタービジュアルも公開。ギターを弾きながら笑顔で遠くを見つめる隆司に背中合わせで座りよりかかる夕莉が映し出され、夕莉も片手にビール缶を手にしながら、隆司とは違う方を見つめほほえんでいる。

コメントは、以下の通り。

■神尾楓珠

――初のレコーディングを終えて

「慣れていない場なので緊張しました!しかも、楽曲を作って下さった岸洋佑さんがいらしていたので本人に見られていることで、より緊張しました。でも、みなさんが褒めて下さるので、そのおかげで気分も楽になり最終的には楽しくレコーディングできました!」

――難しかったところは?

「息を混ぜたり、エッジボイスが入る部分が難しかったです。普段意識しないので、最初全然正解が分からなかったのですが、岸さんが“独り言のように、つぶやくようにやってみて”とわかりやすく教えて下さったので、色々思いが重なった中でも一息つく感じをイメージしてなんとか形になりました!頑張ったと思います!」

――ポスターについて

「めっちゃいい感じになっています!!すごい表情が爽やか!僕の役自体はそんな爽やかな感じではないのでドラマ内ではこの表情は見られないと思いますし、すごく貴重なカットだと思います。撮影は、気持ちよかったです!ロケーションが海に面した公園で開放感もありましたし、天気もこの日は良くて気持ちよく撮れました」

■岸洋佑(作詞・作曲)

――「背中合わせ」に込めた思いについて

「今回の曲は、恋まではいかないけども相手を大事に思う気持ち、人の愛を大切にしたいなと思っていて、歌詞も言い過ぎず言わなさすぎずの絶妙なところをどうにかついていきたいなという思いでした。脚本を読んで、100万人に届くような曲ではなく目の前の人、半径1メートル以内の人に届くような曲にしたいと思いました」

――神尾の歌唱について

「楓珠君には会った時に“難しかったです”と言われてしまいましたが、すごくすてきに歌って下さってプロの歌手より上手だと思いました(笑)。シンガー・ソングライター役を俳優として全力でやって下さっているのがすごくうれしかったです!楓珠君、歌やった方がいいですよ。もうファンです!8曲目まで僕が書きますから(笑)」

――視聴者の方へメッセージ

「お酒を飲むシーンが多いので、家で音楽聴きながら飲むのが好きという人に特に聴いてほしいです。後は、シンガー・ソングライターらしい曲なので、そういう曲が好きな人にも聴いてほしいですし、誰でも歌えるような曲になるように作ったのでカラオケで歌ってもらえたら有り難いです!このドラマは、“大切な人は気づきもしないくらい近くにいるかもしれない”ということを教えてくれると思うので、曲を聴いた後に、家族や友達や大事な人に“元気にしてる?”と連絡するきっかけになったらうれしいなと思います」

【編集部MEMO】
神尾楓珠は今作のオファーを受けた際の心境について、「うれしかったです! ただ、ギターの弾き語りに少し心配も…。バラエティ番組で歌わせていただいたことはありましたが、今回演じる隆司はシンガー・ソングライターとして活動していて、人前で歌ったりギターの演奏に慣れている人なので、“自分で大丈夫かな、と、今もプレッシャーを感じています(笑)」と語っている。

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