JR九州は11日、日豊本線の小倉~南宮崎間が今年で電化50年を迎えることを記念し、宮崎地区で活躍する713系の普通列車による夜行の旅(10月12日出発)と、日豊本線に現存する築100年を超える木造駅舎を巡るツアー(10月13日出発)を実施すると発表した。

  • 宗太郎駅に停車する713系のイメージ

713系は国鉄時代に製造された交流近郊形電車。交流電化された地方幹線において、普通列車の電車化を促進するために開発され、試作車として2両編成を4編成、計8両が製造された。現在の南福岡車両区に配置されたが、度重なる計画の変更もあり、量産されることはなく試作車4編成のみに。国鉄分割民営化後にJR九州が継承。宮崎地区へ移動してからは、「サンシャイン宮崎」の愛称が付けられ、赤い車体へと変更された。

「713系で行く! 日豊本線普通列車夜行の旅」は、10月12日出発で0泊2日の旅に。通常、延岡駅以北で運行していない713系に乗り、現在は定期運用を行っていない普通列車での夜行列車の旅を楽しめる。10月12日の22時16分に宮崎駅を出発し、佐伯駅、大分駅、行橋駅を経由して6時0分に小倉駅到着。その後、解散となる。参加者に特典として硬券タイプの記念乗車証をプレゼント。旅行代金は大人・こども(小学生)同額とされ、クロスシート2名席1名利用で2万1,000円、クロスシート2名席2名利用で1万2,000円、ベンチシート利用で1万円となる。

  • 1920(大正9)年に開業した熊崎駅の駅舎

「713系で行く! 日豊本線木造100年駅舎を巡る旅」は、10月13日出発で日帰りの旅に。日豊本線は1932(昭和7)年に全線開通したが、それ以前に開業した築100年を超える木造駅舎が現存している。老朽化に伴う改修も加えられているが、貴重な歴史ある木造駅舎を電化50年の思い出とともに巡るツアーだという。

10月13日の8時15分に小倉駅を出発し、西大分駅(木造100年)、大分駅、下ノ江駅(木造100年)、熊崎駅(木造100年)、宗太郎駅を経由して19時7分に宮崎駅到着。その後、解散となる。参加者向けにJR九州オリジナルグッズを販売(事前申込み制)するほか、硬券タイプの記念乗車証もプレゼント。旅行代金は大人・こども(小学生)同額とされ、クロスシート2名席1名利用で1万8,000円、クロスシート2名席相席利用で1万円、ベンチシート利用で8,000円となる。

どちらのツアーもインターネット予約限定商品として販売。STORES予約「JR九州トラベルデスク」ページで参加申込みを受け付ける。