大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は10日、2025年大阪・関西万博の日帰り教育旅行の輸送を目的に、中央線で運行する「子ども専用列車」「子ども優先列車」の運行内容を策定したと発表した。

  • 中央線の車両400系

大阪府市万博推進局、博覧会協会、大阪府教育庁をはじめ各交通事業者等が参画し、8月7日に開催された「大阪・関西万博 日帰り教育旅行の輸送に関する検討会(第2回)」にて、中央線で子ども列車の運行具体案を検討することになったことを受け、大阪府教育庁と連携しながら「子ども専用列車」「子ども優先列車」の運行内容を策定した。

「子ども専用列車」は、森ノ宮駅の夢洲方面ホームから発車し、途中の弁天町駅のみ停車。夢洲駅まで他の駅はすべて通過する。夢洲方面寄りの前方の車両(最大4両・子どもの数により変更)を「子ども専用車両」、長田方面寄りの後方の車両を一般客が乗車できる列車とする。森ノ宮駅から夢洲駅までの所要時間は約25分とのこと。

  • 「子ども専用列車」イメージ

  • 「子ども優先列車」イメージ

「子ども優先列車」は、長田駅から夢洲駅まで各駅停車として運行し、森ノ宮駅を除く各駅で学校からの団体利用客に乗車してもらう。一般客は乗車を控えてもらうよう各駅構内で案内する。長田駅から夢洲駅までの所要時間は約35分とのこと。

列車の運行順序として、森ノ宮駅で9時30分頃から「子ども専用列車」「一般列車」「子ども優先列車」「一般列車」「子ども専用列車」「一般列車」「子ども優先列車」の順で発車し、各列車を2分30秒間隔で運行。最大で夢洲駅11時30分頃着まで繰返しとする。

「子ども専用列車」「子ども優先列車」の運行予定期間は2025年の4月中旬から7月の平日(夏休み以降は除く)まで。具体的な運行計画は、大阪府教育庁に府内の各学校の希望確認を依頼し、その結果をもとに策定するとしている。