ミュージカル『三銃士』の公開ゲネプロが8日に東京・日生劇場で行われ、坂本昌行、末澤誠也(Aぇ! group)、屋比久知奈、上口耕平、原田優一、上山竜治、シルビア・グラブ、今井清隆、フィリップ・マッキンリー(演出)が取材に応じた。
同作は19世紀フランスの作家であるアレクサンドル・デュマによる小説のミュージカル作。2004年にチェコで製作された後、2009年に韓国で脚本や楽曲を大幅にリニューアルされ、再演が繰り返されている人気作品を日本版として上演する。
ミュージカル『三銃士』公開ゲネプロに坂本昌行、末澤誠也ら登場
三銃士のリーダー的存在のアトスを演じる坂本は「グループ(V6)ではリーダーという立場でやっていましたが、事実上は違いまして、 ニックネームという形でやっておりました。今回は役として、リーダーとしてやらせていただいております。とにかく殺陣のシーンが非常に多いので、まずは体力をしっかりキープしながら頑張っていきたいと思います。怪我のないように頑張ります」と意気込む。
演出のフィリップは、坂本・末澤とミュージカル『THE BOY FROM OZ』以来約2年ぶりとなる今作に「またご一緒できることを嬉しく思っており、今回は全く違う側面を見せていただきますので、ぜひお楽しみにしてください」とアピールする。坂本は、後輩の末澤について「前回の作品もなかなか難しい役に挑戦してくれて、その頑張りをフィリップさんが見てくれてたので、こういう形に実現できたんですけど、今回もなかなか大変な役だったと思います。体も動かさなきゃいけないし、描かれていない部分もあるので、そこを色々考えながら成長していくというのは難しい稽古だったと見ていて思いましたけど、誠也なりに乗り越えていったんじゃないかなと思いますし、これから初日を迎えてより良くなっていくと思います」と期待を寄せた。
2年ぶりの共演で感じた変化について聞かれると、坂本は「そんなに変わってないよね」と手で末澤の背の高さを表す。末澤は「身長の話ですか!? 身長は変わってないです、1ミリも。もっと中身のこと話してください」と即座にツッコミを入れ、周囲は「速い」と感心。坂本が「これが彼の成長です」と紹介すると、「ツッコミの速度っすか!?」とさらにツッコんでいた。
坂本は改めて「本当にすごく真面目だし、負けず嫌いというか、 そういうところが非常に出てる。難しければ難しいほど頑張って乗り越えようとしてるので、成長が著しく感じました」と末澤を称賛。末澤は坂本に対し「今回2度目ですけど、個人的には『OZ』の時よりも距離が 近くなった気がしていて。稽古中もアドバイスをたくさんいただいたりもしましたし、休憩の時とかに他愛もない話もさせていただいた。坂本くんと一緒にご一緒させていただくことがすごく勉強になるので、本当に感謝しています」と語った。
座長としての坂本の姿について聞かれると、末澤が「場の作り方はうまいなと思いますね。いいところでクスッと笑えるボケを、稽古場でも言いはったりするので」と表すが、坂本は「『クスッ』でしたか……」と無念そうに。末澤は「大・爆・笑でした! ごめんなさい、間違えました。大爆笑でした。稽古場が揺れてたので! 揺れるぐらいのお笑いが!」と急いで訂正していた。
また、これまでなかなか食事の機会がなかったというが、今回は稽古のオフの日に食事に行けたそう。坂本は「初めて、深い話と今までの経緯みたいなことを話したんですけど、『そういうことを経て、今の誠也があるんだな』というのを聞けて。 『だから今、稽古場で頑張れてるんだな』というのが腑に落ちたというか。だったら、より自分が経験したものを誠也に渡して、成長してもらえたら嬉しいなと思いながらやってました」と後輩への思いを明かす。末澤は「いや、めちゃくちゃおいしかったです、しゃぶしゃぶ」と振り返りつつ、「多分、2時間半ぐらいご飯を食べながら色々お話させていただいて、あっという間に過ぎたぐらい。色んなお話を僕も聞かせていただきましたし、勉強になった」と感謝していた。
東京公演は日生劇場にて9月8日~28日、広島公演は広島文化学園 HBG ホールにて10月4日~6日、大阪公演はSkyシアターMBSにて10月18日~27日。