資さんは9月6日、同社の現株主とすかいらーくホールディングスとの間で全株式についての株式譲渡契約が締結され、譲渡が実行される10月上旬(予定)より、すかいらーくグループに入ることを発表した。

九州全県、中国・関西に出店、今冬には関東へも

  • 資さんうどん

創業者の大西章資氏が、福岡県北九州市の戸畑区でうどん店をオープンさせたのが1976年のこと。味と素材にこだわり、美味しさを追求して誕生した「資さんうどん」は、今や北九州のソウルフードと呼ばれる存在に。その後、着実に展開地域を広げ、2023年12月には九州全県への出店を達成。中国・関西地域にも出店。今冬には、関東への出店を予定している。

うどんや丼など豊富なメニューで、子どもから高齢者まで幅広いファンがいる。また、天丼や鍋焼きうどん等、季節毎に展開する限定メニューが1年を通して楽しめ、とろろ昆布・天かす入れ放題等も魅力のひとつ。 北九州の食文化を継承したいとの想いから、開発・販売を開始した「ぼた餅」は、春・秋のお彼岸期間中は1週間で27万個、年間540万個を売り上げる人気メニューとなっている。店内には、テーブル席、カウンター席とさまざまな種類の座席が用意されている。

"世界の資さん"目指す

同社は今後、すかいらーくホールディングスの経営理念「価値ある豊かさの創造」の実現に向け、資さんの経営理念「幸せを一杯に。」を共に目指し、引き続き、人(客・従業員)を大切にして、資さんの良さを守りながら、地域で愛される店舗・会社であり続けていくために力を合わせていくという。同時に「"北九州の資さん"から"九州の資さん"へ、そして今後は"日本の資さん""世界の資さん"を目標に、あらゆる地域のより多くのお客様に心を込めた最高の一杯を通じて幸せをお届けできるよう、グループ一丸となって邁進してまいります」とも述べている。