テレビ朝日の“シン・時代劇ドラマ”『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(毎週水曜24:15~※一部地域除く)第19話が4日に放送され、SNSでは、杢代和人演じる松永新之丞、羽谷勝太演じる南無之介のその後の姿に反響が寄せられている。(本記事には、第19話のネタバレが含まれます)

  • 杢代和人、羽谷勝太=テレビ朝日提供

■手塚治虫氏原作『君とゆきて咲く~新選組青春録~』

手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化する今作では、熱い友情で結ばれながらも、時代の波に翻弄され、やがて白刃を交えることになる2人の若き隊士、鎌切大作(前田拳太郎)と深草丘十郎(奥智哉)の姿、幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を2クール連続放送で描く。これまでの時代劇にはない流麗な“剣舞”も織り交ぜ、ニュースタイルの時代劇を創出する。

■新選組を去った新之丞&南無之介から手紙が

第19話では、どれほど武勲を立てても政治から外されることに新選組幹部たちは気をもんでいた。伊東甲子太郎(駒木根葵汰)は、新選組内部に長州側の間者がまぎれこんでいるという疑いが払しょくできていないからではないかと指摘する。そんな中、丘十郎は坂本龍馬(佐藤流司)の家を訪ねるが、その行動が疑惑を招き、裏切り者の疑いをかけられて捕らえられることに、という展開が描かれた。

そんなストーリーの中で注目が集まったのは、大作と丘十郎が新之丞から届いた手紙を読むシーン。「ようやく落ち着ける場所を見つけ、2人穏やかに過ごしています」との報告から始まる手紙とともに、新選組を去った新之丞と南無之介が蝦夷地で近所の住人たちに迎え入れられ、とうもろこしを分けてもらい、穏やかに仲睦まじく暮らしている姿が映し出された。「私は今とても幸せです」という新之丞の言葉に笑顔を見せ、「蝦夷地、いつか行ってみたいな」と語りかける丘十郎だが、大作は曖昧な表情で目をそらした。

“なむのじょう”と呼ばれ、視聴者にも愛されてきた2人の現在の姿に、SNSでは「なむのじょう幸せに生きてて泣いた…」「元気そうでなによりです」「穏やかに暮らしている……なむのじょうが……」「2人での暮らし幸せそうで涙出てくる」「めちゃくちゃハッピーエンドじゃん」と喜びの声が。また南無之介が、山南敬助(永田崇人)の教えを受け継ぐ「筆でも金槌でも人の役には立てる!」という言葉を口にし、新之丞が頷いていたシーンに対して「ちゃんと南無之介と新之丞の中で山南さんの言葉が生きてて、その言葉で泣きそうだった」という声、そして「ふたりで力を合わせて暮らしてって」というメッセージも投稿されていた。

■11日、『君とゆきて咲く』最終回

来週、11日には最終回が放送されるが、すでにSNSでは「来週が最終回なんて信じられない」「最終回は2時間スペシャルじゃないと足りんやろ」「君ゆきがない人生ってどう生きてたっけ…」「来週ボロ泣きしそう」「ほんとに終わって欲しくない」と、“君ゆきロス”が広がっている。丘十郎と歩む道を模索し、桂小五郎(荒牧慶彦)を斬るつもりでいた大作。しかしその直前、坂本龍馬と交流をもっていた丘十郎が間者疑惑をかけられてしまう。ところが、伊東甲子太郎(駒木根葵汰)によって、大作こそが真の裏切り者であることが幹部たちに暴露される。疑惑が晴れた丘十郎は、土方歳三(阪本奨悟)から真実を告げられがく然。そして裏切り者を斬れと命じられる。「出会ったときから敵同士」だった大作と丘十郎が、ついに運命の決闘。2人の愛憎が行きつく先とは。