Hey! Say! JUMPとして活躍する傍ら、近年は俳優として舞台にも注力している高木雄也(「高」ははしごだかが正式表記)が、CBCテレビで放送される『怖れ』(8月15日スタート、毎週木曜24:58~)で2年ぶりに地上波ドラマに出演する。ホラー作品初挑戦で突撃系配信者役を務める高木にインタビューし、本作での役作りや撮影の裏話、俳優業への思いなど聞いた。

高木雄也

スマートフォン・PC向け漫画サービス「サイコミ」で連載中の『怖れ -令和怪談-』を原作に、パパ活やAI、ASMRなど令和を象徴するテーマが描かれる同ドラマ。高木は、主人公・溝口マユ(莉子)を追いかける謎の突撃系配信者・ヤマカズ役を演じる。

――本作のオファーを受けた時の心境からお聞かせください。

映像作品はここ数年やらないようにしていたので、最初は「やらない」と言いました(笑)。自分自身が舞台にのめり込んでいて、それに加え、瞬発的なものが得意ではなく、舞台の上で作り上げるほうが得意だと思っているから、映像はやらないと。ですが、作品を読んでみたら面白いなと思い、苦手からずっと逃げているのもよくないと思って挑戦することにしました。これを機に映像にもまたチャレンジしていこうかなと思っています。

――岩崎う大さんが書かれた脚本を読んだ感想をお聞かせください。

絶妙な怖さがある作品だと感じました。「こういう人いるんだろうな」という怖さがあって面白いなと。作品全体に惹かれ、う大さんのセリフ回しも面白いなと思いました。

――ヤマカズ役を演じる際に意識したことを教えてください。

突撃系配信者は今の時代、目に入ってくることが多いので、そういうウザさと、でもどこか本当はいいヤツなんじゃないかという部分を持っている人間でいようと思って演じました。ヤマカズは根はいいヤツなのではないかなと。仕事だから突撃するけど、「ウザいと思っているんだろうな」と相手の気持ちがわかって、本当は気にしている人間かなと思います。

――ウザさと本当はいいヤツなのではないかというバランスはどのように表現しましたか?

ちょっとした笑顔だったり、人と話す時の仕草などを意識しました。どうすれば愛らしく見えるか、監督と話しながら演じました。

秋葉原の駅前で“突撃”シーン撮影「人がたくさんいる中で…」

――ご自身との共通点はありますか?

僕は人に突撃するタイプではないので(笑)。秋葉原の駅前で、自分でカメラを持って自撮りするシーンを撮影したのですが、人がたくさんいる中で「どうも~!」って突撃して、本当にYouTuberだと思われていたと思います。恥ずかしかったです。自分は声を張る人間でもないですし、向いてないなと思いました。

――一般の人たちがたくさんいる中で撮影されたんですね。

休日の12時頃に撮影したので、すごい人に見られました。不審者だと思われていたと思います。エキストラの方は僕に向かって歩いてきてくれるけど、ほかの人は離れていって、結果、周りに誰もいなかったです(笑)。自撮りのカメラに映らないように、カメラマンもスタッフも遠くにいたので、ドラマの撮影だと思われてなくて。

――この作品をファンの方にアピールするなら、どんなところに注目してもらいたいですか?

考察ができる作品というのが魅力だと思います。全体的に目をつぶるようなシーンがすごく多いですが、そこはドラマなので(笑)。自分としても今までやったことのない演技に挑戦しているので、新しい一面も見ていただけたら。そして、舞台に足を運べない方たちを置き去りにしていたので、そういった方々にも久しぶりに見てもらえるのはよかったなと思っています。