――苦手意識があったという映像作品に久しぶりに出演し、映像作品に対する意識に変化はありましたか?
ここ数年、舞台で人間の内面を描く作品を多く経験し、台本を読んだ時に人間の感情をすぐに理解できるようになってきて、今回久しぶりに映像に挑戦してみたら、あまり苦手だなと思わなかったです。
――役を早く捉えられるようになったと?
そうですね。参加しているものが人間の嫌な部分を表現する作品が多く、それで人間をより知れたというか。なので、瞬発力も少し克服できたのかなと思います。
――今の俳優業に対する思いもお聞かせください。
ただ単純に知らない人を演じることが楽しいです。自分と役との振り幅がありすぎて苦しい時もありますが、その苦しさも楽しいと思っているから続けているのかもしれません。
――今後、俳優としてはどのようになっていきたいと思い描いていますか?
最近、舞台ではクズな役を演じることが多く、リアルな生々しい人間を演じることを自分で選んでいるのですが、もっと深く踏み込んだところを演じられるようになりたいなと。そこを続けていきたいと思っています。
――人間のリアルな感情を掘り下げていくことにやりがいを感じているということでしょうか。
そうですね。身近な人が亡くなることがあったり、世の中には安楽死というものがあったり。年を重ねて死について考えるようになり、なぜそういう道に行ってしまうのか、そういうものを作品としてやっていけたらなという思いがあります。ファンの方からは、明るいミュージカルなど「楽しい」「かっこいい」という作品を見たいという声がすごく届いているので、そういう作品にもたまには出演しつつ、バランスを見ながらやっていこうと思います。
1990年3月26日生まれ、大阪府出身。2007年にHey! Say! JUMPのメンバーとしてデビュー。グループの活動のみならず、俳優業やバラエティ、ラジオなど幅広く活躍。近年の主な出演作は、ドラマ『女王の法医学~屍活師~2』『ザ・タクシー飯店』(22)、舞台『裏切りの街』(22)、『星降る夜に出かけよう』(23)、『東京輪舞』(24)など。
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