元プロ野球選手で野球解説者の赤星憲広氏が9日、YouTubeチャンネル「ytv阪神応援チャンネル『トラトラタイガース』」内で公開された動画「【独占】赤星憲広 × 高橋遥人|再起をかけるトラのドクターK! カメラの前で語った復活への思い。」に登場。阪神・高橋遥人について語った。

赤星憲広氏

支配下復帰までの苦労を推察

今回の動画では、先日、支配下契約となった高橋遥人をゲストに迎えたトーク企画を実施した。

亜細亜大学から2017年にドラフト2位で入団した高橋は、ルーキーイヤーである2018年に1軍デビューすると、2年目の2019年には19試合に登板(うち18試合で先発)し、防御率3.78、3勝9敗、125奪三振をマーク。しかし、その後は度重なるケガに苦しみ、2022年にはトミー・ジョン手術、2023年には左尺骨短縮術と左肩関節鏡視下クリーニング術を受けるなど、リハビリが続いていた。

その高橋について、赤星氏は「僕も正直、ケガをずっとしてきた人間なので。ピッチャーとしては、肘も肩も手術して、手首も手術してるでしょ? 全部じゃん。この関節という部分が」と自身の経験も交えつつ、「たぶんすごいことだと思うんだよ。全部を手術した人って、ピッチャーの方であんまりいないと思うんだよね。肩肘は、ピッチャーだったら痛めることって結構多いけど」「手首も、手術して可動域がってところまできてるわけじゃないですか」と支配下復帰までの苦労を推察した。

さらに、「阪神の選手だけじゃなくて、他のチームでもリハビリしてる選手はたくさんいる」と続け、「遥人くんが復活してくれたら、みんな『高橋投手、あんだけ手術したのにまた復活してるわ』っていう希望の星になれる。なると思うよ」と期待。そして、「肩肘だけじゃなく、手首も、全部のところを手術して、これだけのボールを投げれるようになって復活したんだっていうのは、僕らではわからない、壮絶なリハビリ期間だったと思うし」と、改めて賛辞を贈っていた。

なお、高橋は11日の試合で先発登板し、1025日ぶりの白星をあげている。

【編集部MEMO】
「ytv阪神応援チャンネル『トラトラタイガース』」は、読売テレビで20年以上にわたり放送されていた阪神タイガース応援番組『週刊トラトラタイガース』が、YouTubeチャンネルとして復活したもの。オープン戦から阪神の試合のハイライトなどを中心に配信している。動画には、赤星憲広氏や鳥谷敬氏ら阪神OBのレジェンドも登場し、シーズン中の阪神についての解説だけでなく、現役時代の秘話も語っている。