この国には古(いにしえ)より「夏=カレー」という不文律があると思うが、ぶっちゃけ今年は「すき家」一択でもいいだろう。それくらい本格的にウマいカレーが爆誕していたのだ。その名も「タンドリーチキンカレー」である。

すき家といえばもともと「炭火焼きほろほろチキンカレー」がウマいのは周知の事実かと思うが、個人的には「タンドリーチキンカレー」が頭ひとつ……いや、3馬身ほども飛び抜けた印象である。ということで、今回はそんな激ウマ新メニューを実食レポでお届け!

▼とろとろでスパイシーな「タンドリーチキンカレー」を実食!

最初にこの店頭幕を目にしたとき、「ああ、炭火焼きほろほろチキンカレーか。ウマいよね。久々に食べようかな~」と思った。裸眼の視力が低いせいもあるが、パッと見は「ほろほろチキンカレー」である。

皆さんは普通にもうお気づきかと思うが、近くでよく見てみると……

タンドリーだと……!?

タンドリーチキンとは、鶏肉をヨーグルトや各種スパイスに漬け込んで焼いたインド料理である。いつもの「ほろほろチキン」をタンドリーチキン風に味付けしたということだろう。いや~、その手があったか~。

正直、作るのに手間はかかりそうだが、だからこそ強烈に惹かれるし、そもそもタンドリーチキンがカレーに合わないわけがない。これをスルーしてしまうなんて、あまりにもったいない!

ということで、さっそく入店して注文。運ばれてきたのがコチラ。

  • 「タンドリーチキンカレー」(並盛 790円)

デカッ……。

相変わらずド迫力だし………。

高さのほうもなかなか……。

うん。チキンのボリューム、やっぱりスゴい。っていうかめっっっちゃウマそう~!!!! タンドリーチキンの赤いソースもいっぱいかかってる感じだ。

よっしゃ、さっそく食べよう。まずはタンドリーチキンから。

うわ~、相変わらずスプーンがチキンに吸い込まれるように入っていく。めっちゃ柔らかい!

それではいただきます。パクッ。

ヤバッ……。

あっ……どうしよう、絶句するほど好きなんですけど。

まず、チキンは相変わらずホロホロ。というか、もはやトロトロ。どこまで繊維を粉々にしたらここまでホロホロになるんだっていうくらい柔らかい。まさに極上の食感である。味付けの方もマジで……筆舌に尽くしがたいほどウマい。至福。カルダモンなどのスパイスの風味もしっかり感じられるし、ヨーグルトのミルキーな酸味がまたいいアクセントとなってコクを深めている。塩っけ自体がしっかり付いているわけではないので、まさにこういったトッピング要員として設計されているのだろう。もうね、お見事です。

それではカレーと一緒に食べてみましょう。

ウーーーーンマッ。結構、本格的な辛さだな! やっぱりすき家のカレーはウマいし仕上がっている。そこにタンドリーチキンのソースが融合して、より複雑で奥行きのある、インドチックな味わいに昇華されているっぽいゾ。

誤解を恐れず言うと、ぶっちゃけカレー専門店顔負けの本格的なウマさだと思う。いや、790円という価格でこのクオリティを出せる店が他にどれだけあるだろうか……と考えてしまうほどウマい。

ちなみに、カレーソースはセパレート式で盛り付けられているので、タンドリーチキンの味付けをしっかり確かめたければ、カレーソースがかかっていない部分だけを一口味わってみるといいと思う。結構カルダモンを中心としたスパイスの味がちゃんと確認できるし、カレーソースとはまた全然違う味付けになっていることがわかる。

強調しておきたいが、本当にこのチキンはどこにスプーンを入れても簡単にほぐれていく。鶏皮の部分じゃなくてもめちゃくちゃ柔らかく、その仕上がり具合にはちょっとした感動すら覚えるレベルである。このクオリティはすごいよ。タンドリーチキンは単品(350円)でも用意されているので、いつか牛丼にも合わせて食べてみたいかもな~。

他に「おんたまタンドリーチキンカレー」(並盛 900円)もあったので、辛さに自信がない人はそっちを選んでみてもいいかもしれない。きっと温泉卵が辛さを和らげてくれるだろう。すき家の公式HPを見てみると、何種ものチーズが乗った「チーズタンドリーチキンカレー」(並盛 950円)もあるようだ。こちらもきっとクリーミーかつマイルドで美味しいに違いない。

あんなにボリューミーだったチキンも気づけば骨だけの姿に……。でも本当に美味しかったよ。ありがとう!

リピート確定の「ほろほろタンドリーチキンカレー」、本当に美味しいのでぜひ一度試してみてほしい。